2014 Fiscal Year Annual Research Report
氷上現場観測による冬季海氷域の大気-海氷-海洋間の炭素輸送プロセスの解明
Project/Area Number |
12J04175
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
野村 大樹 北海道大学, 低温科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 海洋 / 海氷 / 二酸化炭素 / 物質循環 / 極域 / ドイツ / ノルウェー / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、冬季海氷域の大気-海氷-海洋間の炭素および物質輸送プロセスを明らかにすることである。これまでの調査では、気候条件の厳しさやプラットフォームの整備が課題となり、冬季の氷上野外観測は実現困難であった。そこで本研究では、冬季の観測を集中的に実施した。特に今年度は、
(1) アルフレッドウェゲナー極地海洋研究所(ドイツ)が所有する砕氷船ポーラシュテルンを用いた厳冬期南極海(2013年6-8月)で採取したサンプルの分析作業を実施した。分析結果を組み合わせ、大気―海氷間の二酸化炭素とブロモホルム交換量の評価/変動要因を明らかにした。上記分析で得られた結果をまとめ、国際学会および国内学会で成果発表した。現在、国際査読誌への投稿に向けて執筆作業を進めている。
(2) ノルウェー極地研究所(ノルウェー)が所有する砕氷船ランセを用いた厳冬期北極海航海(2015年2-3月)に参加し、氷上観測を実施した。観測サイトでは、海氷上積雪、海氷、海氷下海水を採取した。また、大気―海氷間の二酸化炭素とブロモホルム交換量の測定を実施した。特に、大気―海氷間の二酸化炭素交換量の測定では、気温による交換量の変化、積雪による交換量の抑制に関する貴重なデータを取得した。今後、各研究機関での分析、データ解析をする。そして、分析結果、取得データ解析をまとめ、国際学会および国内学会で成果発表する。最終的に(1)(2)を組み合わせ、冬季海氷域の大気-海氷-海洋間の炭素および物質輸送プロセスを明らかにする。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Methods for Biogeochemical Studies of Sea Ice: The State of the Art, Caveats, and Recommendation2015
Author(s)
Miller L.A, Fripiat F, Else B.G.T, Bowman J.S, Brown K.A, Collins R.E, Ewert M, Fransson A, Gosselin M, Lannuzel D, Meiners K.M, Michel C, Nishioka J, Nomura D, Papadimitriou S, Russell L.M, Soerensen L.L, Thomas D.N, Tison J.-L, van Leeuwe M.A, Vancoppenolle M, Wolff E.W, Zhou J
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Journal Title
Elementa-Science of the Anthropocene
Volume: 3
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Mid-winter freeze experiment in the Arctic Ocean: Norwegian Young sea ICE cruise (N-ICE2015)2014
Author(s)
Daiki Nomura, M.A. Granskog, A. Fransson, A. Silyakova, S. Hudson, M. Chierici, P. Assmy, B. Delille, M. Kotovitch, G.S. Dieckmann, H. Steen
Organizer
第5回極域科学シンポジウム
Place of Presentation
国立極地研究所(東京都・立川市)
Year and Date
2014-12-02 – 2014-12-05
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