2014 Fiscal Year Annual Research Report
苦味受容体の遺伝的多様性がチンパンジーの地域特異な採食行動にもたらす影響の解明
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12J04270
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
早川 卓志 京都大学, 霊長類研究所, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | チンパンジー / 霊長類 / 味覚 / 苦味受容体 / 食物選択 / ゲノム多様性 / 分子進化 / 比較ゲノミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「苦味受容体の遺伝的多様性がチンパンジーの地域特異な採食行動にもたらす影響」を解明することが目的である。初年度及び第二年度において行った研究を前進させた。これまでに、西アフリカ・ギニア共和国・ボッソウ地域において、全頭個体識別がなされた野生のチンパンジー12個体と、隣接するニンバ山から観察路に残された排泄物試料を収集し、DNAを抽出している。また、東アフリカ・タンザニア連合共和国・マハレ地域においても、同様に個体識別された野生チンパンジー60個体から排泄物試料を収集し、DNAを抽出している。本年度は、更に東アフリカの異なるチンパンジーの生息地であるウガンダ共和国・カリンズ地域において、個体識別された野生チンパンジーの排泄物試料を収集し、前年度までに樹立した排泄物由来のDNAに関して個体由来の塩基配列決定に必要な分析評価系の手法を用いて、カリンズ地域においても苦味受容体遺伝子の配列決定を行った。その結果、西アフリカのボッソウとギニア、東アフリカのマハレとカリンズについて東西亜種差があり、更にそれぞれの亜種内でも地域差があることを見出した。また、カリンズにおいてチンパンジーと同所的に生息し、重複した食物レパートリーを持つオナガザル数種についても、調査を行い、糞DNAを分析した。東アフリカにおいて採食される植物に含まれる苦味物質を受容すると考えられる苦味受容体遺伝子について、機能解析を実施した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Next-Generation Sequencing Analysis of Indonesian Colobine Genome2014
Author(s)
Takashi Hayakawa, Nami Hashido-Suzuki, Yamato Tsuji, Yasuhiro Go, Hirohisa Hirai, Laurentia Henrieta Permita, Sarah Nila, Kanthi Arum Widayati, Bambang Suryobroto, Hiroo Imai
Organizer
The 4th International Congress on Asian Primates
Place of Presentation
Bogor, Indonesia
Year and Date
2014-08-18 – 2014-08-21
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