2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12J04619
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江川 形平 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 樹状細胞 / 皮膚免疫 / 抗原提示 / T細胞 |
Research Abstract |
本研究は、接触過敏(contact hypersensitivity : CHS)反応をモデルとして、皮膚免疫応答の多様性形成における樹状細胞の役割を検証することを目的としたものである。研究は概ね計画書通りに進行している。 本年度の研究成果の概略を以下に列記する。 #1.皮膚内構造物のex-vivo labeling法の開発 ヒト皮膚の生検サンプルを用いて、そのまま固定せずに皮内の血管分布を可視化する方法を開発した。また、マウス皮膚を用いて、角化細胞のin vitroでの細胞分裂を、これらの結果についてJournal of dermatological science誌に報告した。 #2.アトピー性皮膚炎関連 ヒト皮膚サンプルを用いて、タンパクレベルで簡便にフィラグリンの変異を検出する方法を報告した)。また、フィラグリン遺伝子の新しいSNPについて報告した。さらに、アトピーの発症メカニズムにおけるPAR2遺伝子と好塩基球との関わりについて明らかにした)。 #3.皮膚樹状細胞のサブセット特異的除去モデルの確立 Langerin-DTRマウス、CDIlc-DTRマウスをもちいて骨髄移植を行うことにより、ランゲルハンス細胞、真皮樹状細胞、その両方をそれぞれ特異的にin vivoで除去する実験モデルを確立した。それらのマウスを用いた検討により、接触過敏反応の惹起相においては、真皮の樹状細胞が必須であること、その一方でランゲルハンス細胞を除去しても特に異常は起こらないことを明らかにした。 #4.マウスモデルを用いた接触過敏反応惹起相のイメージング 接触過敏反応惹起相における皮内の免疫応答について、おもにT細胞と樹状細胞を中心に精力的に観察した。その中で、T細胞と樹状細胞が次第に皮膚内で集合し、クラスターを形成すること、また、その現象が生じる上では皮内のマクロファージの存在が重要であることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は樹状細胞サブセット除去マウスの作成、および各種皮膚炎モデルを用いて皮内抗原提示を行う樹状細胞サブセットを検証検証することを計画していた。これらは予定通り終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は現在のところ計画書の予定通りに進行している。25年度は表皮内、真皮内それぞれでの抗原提示にフォーカスし、 その可視化および樹状細胞サブセット毎の役割の検証を行う。
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