2014 Fiscal Year Annual Research Report
内分泌攪乱物質を用いた子宮NK細胞を中心とする生殖免疫学的解析
Project/Area Number |
12J05017
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
檜山 雅人 山口大学, 連合獣医学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | オートファジー / 胎盤 / LC3 / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は今まで行ってきた研究内容をまとめ論文として投稿、博士論文の作成に当たった。 生殖免疫学的に解析を行い、研究を進めるにつれ、オートファジーの重要性を見出した。胎盤は短期間のうちに増殖、分化するにもかかわらず、各ステージにおいて適切なサイズ、適切な形態を維持している。これらの機構にオートファジーの関与を強く疑った。また、オートファジーに関連するLC3について、A,B,Cの3つのサブタイプがあり、これらファミリーの発現にも明確な違いが存在することが示唆される。従って正常胎盤、絶食によりオートファジーを誘導した胎盤について、どのような違いが起こるのかを明らかにすること、LC3ファミリーによってオートファジーの目的、誘導経路を推察することを目的とし、実験を行った。 ICRマウスを交配させ、プラグ確認日をD1とした時のD12,14,16の各日齢において胎盤を採材した。一部をパラフィン包埋後切片を作成し抗p53、P70S6K,MAP1LC3A,B,C、カスパーゼ3抗体を用いて免疫組織化学染色を、また、各日齢の胎盤組織を迷路部、脱落膜部、間膜腺部の3つに分離し蛋白、mRNAを抽出し上記の抗体を用いてwestern blotting、p53、オートファジーに関連した因子に対するリアルタイムRT-PCRを行った。一方で、同様にマウスを交配させたものを採材二日前に絶食状態にしたマウスを作成し、これらも上記と同様に採材し実験を行った。 western blottingの結果より、MAP1LC3A,B,Cそれぞれにおいて異なった発現様式を明らかになり、また、リアルタイムの結果より栄養膜侵入制御機構に関与するオートファジー誘導経路が推察出来た。絶食群において、LC3Bが最も相関して発現上昇を見せた。このことより、絶食、栄養欠乏によるオートファジーにはBが特に関与していることを明らかとした。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)