2014 Fiscal Year Annual Research Report
血中接触レーザ光照射時の経カテーテル的光学モニターに関する研究
Project/Area Number |
12J05130
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
高橋 芽意 慶應義塾大学, 理工学部, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | モニター / 蛍光 / 光感受性薬剤 / 光増感反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
Photosensitization reaction (PR) による不整脈治療に運用可能な経カテーテル的光学モニターとして、診断モニターとして光過敏症の発症リスクを評価する皮膚内残留薬剤モニターの開発を目指した。皮膚内残留薬剤モニターは、PRによる治療後に皮膚内に残留する光感受性薬剤によって生じる光過敏症の発症リスクを術後あるいは退院時に評価し、医師による退院指示の判断を支援することを目的としており、安全かつ早期の退院も可能になることに意義がある。昨年度までに皮膚残留薬剤モニターの試作およびin vivo動物実験を実施して臨床への応用可能性を明らかにしてきた。本年度は、in vivo動物実験にて得られた血漿中薬剤濃度計測結果と薬物動態解析を併用することで、皮膚内残留薬剤モニターの性能を調査した。本年度の研究の結果、皮膚内残留薬剤モニターにより計測した蛍光のうち約6割が光過敏症が発症する表皮由来であり、薬物動態解析を併用することによって表皮内の薬剤情報を抽出可能であること、また皮膚内残留薬剤モニターによって検出可能な最小血漿中薬剤濃度は2.5 ug/mlであり、光過敏症の発症閾値濃度の範囲であった。以上のように、開発した皮膚内残留光過敏症は臨床において利用可能な性能を有することを確認した。以上の結果を受けて、東京医科大学呼吸器外科の協力を得て、皮膚内残留薬剤モニターの臨床研究を開始した。既に複数例の計測を実施しており、ヒトにおいても経皮的蛍光計測により光感受性薬剤の代謝過程を追跡可能であり、光過敏症発症リスクのリスクマネジメントに利用できる可能性があると考えられる。皮膚内残留薬剤モニターは光感受性薬剤を投与して治療を行うあらゆる治療、例えば、PRによる不整脈治療、早期肺癌や原発性悪性脳腫瘍に対する治療においても利用可能であるため、臨床における重要性は高いと考えられる。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|