2012 Fiscal Year Annual Research Report
芸術作品における美的価値と倫理的価値との相互作用:美的経験の構造分析に基づいて
Project/Area Number |
12J05918
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
森 功次 山形大学, 人文学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 分析美学 / 芸術的価値 / サルトル / 倫理的価値 / 美学 / 想像力 / 批評 / 分析哲学 |
Research Abstract |
本年度は分析美学の手法を用いつつ、芸術的価値について研究を進めた。 その成果は科研の研究会(山形大)で発表し、諸先生方から有益なコメントを頂いた。この成果はより洗練させて、2013年7月にポーランドで行われる国際美学会にて発表する予定である。 また、現象学的観点からは、サルトルの道徳論に着目し、研究を進めた。 この成果は、2013年7月に法政大学出版会から出版される『サルトル読本』にて発表する予定となっている。 また年度の終盤は、分析美学に特化した教科書としては本邦初の翻訳となるロバート・ステッカー『分析美学入門』の翻訳を仕上げた。これは2013年5月に勁草書房から出版される。 来年度は、芸術的価値と美的価値についてもう少し理論的な考察を深めつつ、同時にじっさいの芸術批評についてもう少し分析を進めたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
翻訳の出版準備にかなりの時間をさくことになったが、それ以外の点に関しては、おおむね当初の研究どおりに進んでおり、当初の研究計画から大幅に外れてはいない。計画以上の大幅な進展が見られたわけではないが、おおむね順調に進展している
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は当初の予定通り、国際美学会で発表し、初年度の研究成果を元に現象学的な考察を進める予定である。
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Research Products
(4 results)