2013 Fiscal Year Annual Research Report
鳥類前肢の指の本数・アイデンティティーの決定メカニズム
Project/Area Number |
12J06235
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野村 直生 東北大学, 大学院生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 指の本数 / 発生 / 鳥類 / AER / 細胞死 / ANZ / 四肢 |
Research Abstract |
本年度は、鳥類の前肢(翼)の指の本数を3本にする発生メカニズムの解明を中心に研究を進めていくことにした。具体的には、 ①鳥類前肢の指の本数を決定している分子メカニズムの解明 ②ANZでの細胞死抑制 ③国内外での学会発表と、本研究に関する論文作成 以上の3つを研究実施計画として設定した。①については、BMPシグナリング経路を抑制する特定のタンパク質であるNOGGINタンパク質の添加を行った。しかし、指の本数の変更という、予測した結果が得られなかったため、研究を中止した。また、"BMPシグナリングの下流因子であるリン酸化smadの状態を、3本指の翼と4本指の足とで比較していくといった実験"については行わなかった。②については、研究実施計画に記載したBrdUとZ-VADに加え、Pifithrin-αという細胞死抑制剤を用いた。BrdU、Z-VAD、Pifithrin-αを様々な濃度と効果時間でニワトリ胚に滴下した。しかし、多くのニワトリ胚がこれらの薬剤に作用させた後に致死となった。生存したニワトリ胚も、ANZでの細胞死は抑制されておらず、指の本数の変更も見られなかった。③については、国内学会で1つ発表を行い、国際雑誌で1本の論文を発表した。また、大学院の研究の締めくくりとして、博士論文を作成した。 この他、研究実施計画に記載した内容とは別に、④ニワトリ前肢では、ANZとは別に、AERという組織でも非常に早い時期から細胞死が起こることを示した。そして、⑤3本指のニワトリ前肢は4本指のニワトリ後肢よりも指を形成する領域が小さく、それはAERの前側が退縮していく現象に起因することを、定量的なグラフを用いて示した。④と⑤の結果については国際雑誌、博士論文内で発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Research Products
(2 results)