2014 Fiscal Year Annual Research Report
ジェットの変動性に基づく若い大質量原始星探査と質量降着機構の解明
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12J06525
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
元木 業人 山口大学, 時間学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 電波天文学 / 大質量星形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は主に雛形天体に対する長期観測結果のとりまとめを中心に研究を進めた。また現行での最高分解能観測を実施し、大質量原始星周囲の詳細観測に成功した。一方多天体に対する多周波干渉計観測プロジェクトの観測はほぼ完了した。 ◯共同利用装置の時間獲得状況:前年度の報告以降に新たに6件の観測提案が採択された(内2件は補欠採択)。このうち採択された提案は豪州のATCAが2件、米国のJVLAおよびVLBAが各1件である。補欠採択はすばる望遠鏡が1件、ALMA Cycle2が1件である。3年間の総計では21件中16件が採択されている。 ◯大質量原始星周降着系の直接観測:本プロジェクトの最重要天体G353に対してJ-VLAを用いた観測を行い、中心星近傍100 AU領域に高温のダストを含んだ星周構造があることを発見した。また付随する6.7 GHzメタノールメーザ輝線の速度場を観測したところ、一般的に予想される回転ガス円盤では無く、中心星に向かって自由落下する降着流である可能性が示唆された。降着流は中心星から僅か15 AU程度まで落下が続いていると予想される。大質量星形成においてこのような小スケールまで降着が継続していることを観測的に捉えたのは世界で初めての事例である。 ◯大学望遠鏡によるジェットの長期モニター観測:北海道大学苫小牧11m電波望遠と国立天文台所有VERAを組み合わせて行った水蒸気メーザの長期モニター観測結果について査読論文として発表を行った。 ◯多天体干渉計観測プロジェクト:G353型天体の候補10天体に対する多周波干渉計観測を前年度に引き続き行った。全5波長帯のうち、本年度は7mmおよび13mm帯の観測が完了した。特に7mm帯における一酸化ケイ素輝線観測では、5天体でG353同様の高速ジェットを検出することに成功した。また本年度提出した3mm帯での観測提案も無事採択された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Observations of the Bursting Activity of the 6.7GHz Methanol Maser in G33.641-0.2282014
Author(s)
Fujisawa, Kenta; Aoki, Nozomu; Nagadomi, Yoshito; Kimura, Saki; Shimomura, Tadashi; Takase, Genta; Sugiyama, Koichiro; Motogi, Kazuhito; Niinuma, Kotaro; Hirota, Tomoya; Yonekura, Yoshinori
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Journal Title
Publications of the Astronomical Society of Japan
Volume: 66
Pages: id109 p1-5
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Periodic flare of the 6.7-GHz methanol maser in IRAS 22198+63362014
Author(s)
Fujisawa, Kenta; Takase, Genta; Kimura, Saki; Aoki, Nozomu; Nagadomi, Yoshito; Shimomura, Tadashi; Sugiyama, Koichiro; Motogi, Kazuhito; Niinuma, Kotaro; Hirota, Tomoya; Yonekura, Yoshinori
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Journal Title
Publications of the Astronomical Society of Japan
Volume: 66
Pages: id78 p1-8
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] The First Very Long Baseline Interferometry Image of a 44 GHz Methanol Maser with the KVN and VERA Array (KaVA)2014
Author(s)
Matsumoto, N., Hirota, T., Sugiyama, K., Kee-Tae, K., Kim, M., Byun, D-Y., Jung, T., Chibueze, O. J., Honma, M., Kameya, O., Kim, J.S., Lyo, A.-R., Motogi, K., Oh, C., Shino, N., Sunada, K., Bae, J., Chung, H., Chung, M.-H., Cho, S.-H., et al.(全61著者、共著順13番目)
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Journal Title
The Astrophysical Journal Letters
Volume: 789
Pages: L1 6pp
DOI
Peer Reviewed
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