2014 Fiscal Year Annual Research Report
STAT3遺伝子変異に起因するアトピー性皮膚炎発症機序の解明と新規治療法の開発
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12J07012
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
齋藤 雅子 徳島大学, 疾患プロテオゲノム研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 高IgE症候群 / STAT3 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年に引き続き、Oxazolone(Ox)反復チャレンジにより誘導されるSTAT3-DNマウスの皮膚炎増悪に関与する細胞あるいは因子を同定するために、STAT3-DNマウスの皮膚局所の検討を行った。STAT3-DNでは、WTと比較して8日目までの前半で有意に皮膚肥厚の程度が軽く、逆に9日目以降の後半で有意に皮膚肥厚の増強が認めらており、皮膚炎症局所に浸潤しているCD4+T細胞、好酸球、好塩基球の絶対数の有意な増加が認められている。昨年の結果よりSTAT3-DNのバックグラウンドにおいて、好酸球を欠損しているマウスでは好酸球が正常に存在するマウスと同等のOx誘導皮膚炎症がみられたことから、STAT3-DNの皮膚炎増悪に好酸球が関与している可能性は低いことが分かった。これをもとに今年度は、STAT3-DNのバックグラウンドにおいて、T細胞を欠損させたマウスとSTAT3-DNのバックグラウンドにおいて、好塩基球を除去したマウスを作製した。今後は、同様にOx誘導皮膚炎症を検討し、STAT3-DNの皮膚炎増悪に関与する原因細胞を絞り込み、原因細胞がどのタイミングで皮膚炎局所に浸潤し、どのような因子を産生するのかを検討することで、皮膚炎増悪に至るメカニズムを解明したいと考える。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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