2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12J07202
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
藤村 卓也 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 金ナノ粒子 / 有機無機複合体 / ポルフィリン / 無機層状化合物 / 粘土鉱物 / 電子移動反応 / 光増感反応 / 構造制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、i)ナノシート-超分子複合系の光化学挙動、ii)ナノシート上における金ナノ粒子の高密度生成とそのメカニズム解明、iii)得られた金ナノ粒子の触媒活性について検討した。 i)ナノシート-超分子複合系の光化学挙動:米国University of MiamiのV. Ramamurthy先生の研究室において、時間分解蛍光等を測定し、その光化学的挙動や蛍光消光の挙動について詳細に検討を行った。これにより、ナノシートが分子集合構造を規定する興味深いホスト材料として機能することを明らかとした。 ii)ナノシート上における金ナノ粒子の高密度生成とそのメカニズム解明:所属研究室独自の方法である光増感テンプレート還元法を用い、選択的にナノシート上に金ナノ粒子を生成した。この方法により、金ナノ粒子を凝集させる事無くし、高密度状態でナノシート表面に生成させる事に成功した。また、これらの方法における金ナノ粒子の生成メカニズムについて考察した。以上の結果をまとめ、学術雑誌Langmuirに投稿中である。 iii)得られた金ナノ粒子の触媒活性:ベンジルアルコールの酸化反応により、得られた金ナノ粒子の触媒能を検討した。ベンジルアルコール水溶液を酸素バブリングし、炭酸ナトリウム存在下で金ナノ粒子/ナノシート複合体を添加した。酸化反応が進行し、得られた金ナノ粒子は触媒能を有している事が分かった。今後は還元反応や反応の効率化、共存するポルフィリンを利用したone-pot合成などを検討する予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
粘土科学(日本粘土学会編)に解説を投稿 ( 『粘土鉱物-ポルフィリン複合透明膜の光機能性』, in press)
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Research Products
(6 results)