2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナイジェリア・ラゴスの貧困層におけるマラリアの経験と医療実践
Project/Area Number |
12J07471
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉井 隆 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | ナイジェリア・ラゴス / マラリア / 人類学 / 権力 / アイデンティティ |
Research Abstract |
平成24年度における研究は概ね当初の計画通りに進んでいる。同年4,5月は、前年度に完成した修士論文、及びその執筆のために行ったフィールド調査等の成果を整理・分析した上で、5,6月、日本アフリカ学会、国際開発学会にて口頭発表を行った。これら報告は修士論文をより発展・拡大させながら特別研究員としての研究を行うことを計画している私にとって、重要な足掛かりとなるものであった。またこれらの報告はナイジェリアでの5ヶ月間にわたるフィールド調査を行う直前であったこともあり、フィールド調査でより良い成果をだすための計画作りにも大変貴重な機会となった。これら報告を経て行ったナイジェリア・ラゴス最大のスラムであるマココ地区での調査は、現地ラゴス大学を拠点に7月から12月までの5ヶ月間行った。具体的にはマココ地区での参与観察とインタビュー、生活史の聞き取り、病院への訪問、保健省などの行政機関や国連機関を訪問し聞き取りと資料収集を行った。私の研究では、博士論文野執筆や学会報告、論文の投稿を行う上で、長期間に渡るフィールド調査は不可欠であり、同調査が詳細な計画のもとに充実した形で行えたことは、今後の研究活動の重要な一歩になると考えている。帰国後はこうした調査成果をまとめ、学内で報告を行っている。平成25年度はこうした成果をまとめて論文の投稿や国内外での学会報告を行う予定である。そのための準備は既に開始しており、具体的には英語論文の執筆、日本アフリカ学会での口頭発表を予定している。また海外の学会での報告機会を現在模索している。学会報告については既に査読を通過し報告が確定している。また特に国内にいるときは積極的に多分野に渡る文献の購読を行っており、次年度も継続していく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りの研究活動を行ったため。具体的には、文献調査を行い、それにもとづきナイジェリア・ラゴスでの半年近いフィールド調査を行った。またこれまでの研究成果をアウトプットするために、日本アフリカ学会、国際開発学会にて口頭発表を行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度に行ったフィールド調査の成果をまとめて、査読つき論文雑誌に投稿を行う。そのための文献調査を進める。 またフィールド調査をフォローアップするために、再度1ヶ月から2ヶ月ほど、ナイジェリア・ラゴスにてフィールド調査を行う予定である。
|
Research Products
(2 results)