2014 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ都市のインフォーマル市街地における土地・空間利用システムの実態及びあり方
Project/Area Number |
12J09053
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梶原 悠 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アフリカ都市 / インフォーマル市街地 / 都市計画 / ナイロビ / ルサカ / ダカール |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年2月22日~7月17日にナイロビで、2014年7月18日~8月6日にルサカで現地調査を実施した。 ナイロビでは、まず、都市構造を把握するために市内の様々な居住地を訪れて、地元のコミュニティリーダーに居住地の歴史的形成経緯や土地問題、法的地位などについてヒアリングを行った。この結果を元に、インフォーマル居住地の類型化を行い、事例研究対象地をムクル・クワ・ンジェンガ(MKN)に決定した。 3月半ばから MKNにおいて、居住空間構造の特質と、コミュニティによる空間マネジメントの実態に関する調査を開始した。調査はローカルNGOとナイロビ大学の協力により実施した。まず、MKNの住民リーダーとチーフに調査協力を得るとともに、居住地の歴史的経緯や住民構成等をヒアリングした。その後、土地所有者に土地の分譲・譲渡、住宅建設に関する手続きや、住宅内のサービス整備状況等についてインタビューを実施した。また、GPSと小型カメラを使って地図上に各土地区画の敷地境界を引くとともに、各建物の階数や資材等について記録を行った。 7月には、ナイロビ大学の図書館でケニアの土地・都市計画制度に関する資料やナイロビの歴史的資料の収集を行った。また、ナイロビ市の都市計画課でヒアリング調査を実施した。 ルサカでは市のPeri-Urban課でインフォーマル居住地の正規化に関する法整備や住民組織の状況について、また、都市計画課ではマスタープランの実施状況、開発許可のプロセスについてインタビューを実施した。さらに、これまでの研究調査を補足するために、チャイサとチャザンガにおいて追加的な調査を行い、経年変化についても確認を行った。 帰国後は、調査結果の整理と分析を行い、査読付きの研究論文に取りまとめている。また、現地調査で入手した資料等をもとに、3都市におけるインフォーマルな都市化の制度・政策的要因について整理している。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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