2013 Fiscal Year Annual Research Report
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12J09135
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
麻生 尚文 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 深部低周波地震 / プレートテクトニクス / 地震活動 / 震源メカニズム / 物理モデル |
Research Abstract |
島根県東部の深部低周波地震の震源メカニズム解析について、結果の統計的な優位性に重点をあて、実際のデータに対する解析のほか、地震波形を含まないダミーデータにも適用した結果と比較した。その結果、解析手法におけるバイアスのない真のメカニズムを抽出することに成功した。その結果、これらの深部低周波地震のメカニズムは、通常の地震のような滑り運動ではないことを確かめた。 メカニズム解析については、まだ実現できておらず、最終年度に行いたいが、波形データのダウンロード等は開始している。 日本全国の深部低周波地震の包括的活動解析については、九州において地震の検出を始めた。火山型とプレート境界型の存在する九州を選んだ。現在6年分ほどの検出が終わっている。 Volcanic LFEの物理モデル構築について、マグマが冷却する過程での応力蓄積について数理的アプローチから解析解の導出と計算を行った。その結果、プレート運動に直接起因するものよりも一桁大きい歪みレートが発生することを発見した。また、マグマの形状に応じて、地震の震源分布と震源メカニズム解との関係があることを予測した。その関係は、島根県東部の地震について部分的に確認された。 研究成果の発表は、当初の予定よりも多く行うことができた。主要学会では、日本地球惑星科学連合・日本地震学会・American Geophysical Union・Seismological Society of Americaに加え、IASPEIやAsia Oceania Geosciences Societyでも発表を行った。学術誌での論文発表も計画通り、主著として1本出版することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデル構築についてはモデルによる予測を立て、検証可能なモデルとするところまで行うことができた。かなりの進展が得られた。また、活動解析についても動き出している。火山型の解析は来年度に行う。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、火山型のメカニズム解析と、それに基づく火山型のモデルの検証に注力したい。また、九州での地震検出も引き続き行うことで、将来の活動解析の基盤となる地震リストの作成を行う。
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Research Products
(12 results)