2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12J10432
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坂東 加南 東北大学, 歯学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | レジン / アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
レジンモノマー (RM) によるさまざまなアレルギー促進効果の検証 アクリルレジンは工業的応用のみならず、医薬品、ジェルネイルによる爪化粧など広く応用されている。これらレジンの応用に伴い、レジンが原因と思われる接触過敏症が報告されるようになった。しかしRMは、細胞刺激性は強いが、アレルゲンとしての強さは良く知られている接触過敏症のハプテンとにくらべると極めて弱い。昨年度までの研究より、RM がニッケルアレルギーに対してアジュバント効果があることを報告している。今回は、RM が他のアレルギーに対してアジュバント効果があるかを検討した。 ハプテンとして、Th1型接触性皮膚炎を誘導する2,4-dinitrofluorobenzene(DNFB)、Oxazolone、2, 4, 6-trinitro-1-chlorobenzene (TNCB) および Th2型接触性皮膚炎である Fluorescein isothyocyanate (FITC) を用いた。Th1型であるDNFB、Oxazoloneによる接触性皮膚炎に対しては、感作相、惹起相において炎症誘導閾値および耳の腫れに対して影響を与えなかった。TNCB による接触性皮膚炎に対しては、耳の腫れに対して抑制効果を示した。また、Th2型である FITC による接触性皮膚炎に対しては、感作相、惹起相ともに炎症誘導閾値は低下し、耳の腫脹は増強され促進効果を示した。 今回の結果より、RM がすべてのアレルギーを促進するのではなく、Th2 型を優位に促進することが確認された。そのため、今後の課題として、RM の促進効果についてはさらなる解析が必要である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)