2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12NP0201
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塚本 勝巳 東京大学, 海洋研究所, 教授 (10090474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 睦 東京大学, 海洋研究所, 教授 (90136896)
竹井 祥郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (10129249)
木暮 一啓 東京大学, 海洋研究所, 教授 (10161895)
渡邊 良朗 東京大学, 海洋研究所, 教授 (90280958)
小池 勲夫 東京大学, 海洋研究所, 教授 (30107453)
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Keywords | 海洋生命系 / 進化 / 生物多様性 / 適応 / バイオミネラリゼーション / 食物連鎖 / プランクトン / 資源変動 |
Research Abstract |
・海洋と陸の物理・化学的環境特性を整理し、そこに棲息する生命の生活史特性を比較した。これに基づき、陸の生命について得られたものとは異なる「海の生命観」を考察した。 ・昨年までに得られた魚類全体の大規模分子系統樹について、DNAデータの時間較正を行い、条鰭類の根元を構成する主要な系統間の分岐年代を明らかにした。また、現生のシーラカンス2種の分岐年代を推定し、これまでに考えられていたよりもはるかに古い種分化であることを明らかにした。 ・新しい浸透圧調節ホルモンの可能性が高いグアニリンとアドレノメデュリン、およびそれらの受容体を魚類で初めて同定した。 ・ワムシをモデルに給餌量とストレス耐性の関係を詳細に調べ、カロリー制限がストレス耐性の増大およびストレスタンパク質mRNAの発現誘導をもたらすことを明らかにした。 ・造礁サンゴの卵タンパク質のcDNAの配列を決定し、複数の卵タンパク質を含む前駆体構造を取ることを明らかにした。 ・新たに開発したマリンスノーカメラとLISST-100により、亜寒帯域から亜熱帯にまたがる海域で、縣濁粒子と沈降粒子(マリンスノー)の体積、平均粒径のサイズの鉛直分布を調べた。その結果、これらの粒子は過去の生産活動の結果を反映しながら南北方向に沿って特徴的な鉛直分布をしていることを明らかにした。 ・魚類資源の変動が大きい高緯度海域では、生活史初期における生き残りの変動が大きいこと、その原因が初期生活史パラメタ変動が大きいことにあることがわかった。 ・野生動物から得られる環境汚染情報を収集・解析することで、人間の健康や安全な食料を確保することが可能であることがわかった。
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Research Products
(244 results)