2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13001001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池田 謙一 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30151286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 良彰 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (40153655)
平野 浩 学習院大学, 法学部, 教授 (90222249)
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Keywords | 投票行動 / パネル調査 / 全国調査 / 政治意識 / 参議院選挙 / 政策争点 / 社会関係資本 / 内閣業績評価 |
Research Abstract |
投票行動は政治参加・社会参加のもっとも基本的な手段であり、世論の動態のダイナミックスをとらえる主要な指標の1つである。本プロジェクト「JESIII (Japanese Election Study III)」は、過去の全国調査の実績を受け継ぐとともに、新しい課題として政治制度変革の効果と反響とを捉え、社会心理学・政治学・社会学における巨大な学術的な変化に対応する調査研究として実施されている。 平成16年度は、本研究期間中2度目の参院選に対して、平成13年度に比するような調査を選挙前後に行った。サンプルの補充を確実に行い、選挙直前および選挙直後に対象者3735人、質問数100の全国面接調査を実施することが可能であった。また今回は、事前・事後ともに面接調査が可能となった。その回収数は、事前調査2115、事後調査1977であり、現在鋭意分析を継続中であり、候補者データ、選挙区データなどの周辺データも整備している。 今回の調査では平成15年度の衆議院選挙時からサンプリングの方式をわずかに変更した。パネル調査が既に5回に達し、デモグラフィックなサンプルの構成にゆがみが生じてきているからである。これを補正し、かつ平成13年度以後の継続サンプルを用いることで、きわめて価値の高いパネルデータを取得した。我が国では2度の参院選にまたがるパネル調査の公開データは存在しておらず、その意味でも貴重なデータである。最後に、年度末に最終年度である次年度に向けて、サンプルの補正措置などのデータの整備を行った。
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