2001 Fiscal Year Annual Research Report
抗CCR5リボザイムの誘導発現系の開発とそれによるHIV感染のon-off制御
Project/Area Number |
13015227
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
武部 豊 国立感染症研究所, エイズ研究センター, 室長 (50126116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 淳 国立感染症研究所, エイズ研究センター, 流動研究員
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Keywords | リボザイム / CCR5 / テトラサイクリン遺伝子 / on-off制御 / レトロウイルスベクター |
Research Abstract |
HIV-1の主要なコレセプターであるCCR5に対するon-off制御可能なリボザイム発現ベクターの開発を行った。on-off制御のためにテトラサイクリン(Tc)遺伝子オペレーター配列をヒトtRNA遺伝子の直上流の様々な位置に挿入し,テトラサイクリンの存在,非存在下で至適の制御が得られる条件を見い出し,さらに種々の細胞への高能率の遺伝子導入を可能にするようレトロウイルスベクターに挿入した。 抗CCR5リボザイムをon-off制御可能なレトロウイルスベクターをヒト細胞PM1に感染させ,リボザイムRNAおよびCCR5発現量をモニターした。その結果,Tc添加物後リボザイムの速やかな転写誘導が観察され,4時間程度でバックグラウンドレベルの15-20倍に達した。CCR5発現はTc添加後3日以降に顕著な減少が見られ7日目には90%以上の減少が見られた。この効果はCCR5に特異的でCD4,CXCR4には何ら影響を与えなかった。R5使用ウイルス(AD8株)の感染(m,o,i=0,1)を約90%程度抑制することを示した。
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