2001 Fiscal Year Annual Research Report
中華書局と中華人民共和国の古籍整理事業-『二十五史』の校点出版の背景
Project/Area Number |
13021236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
陳 仲奇 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (00326399)
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Keywords | 中国 / 古籍整理 / 二十五史 / 歴史学 / 中華書局 |
Research Abstract |
2001年8月31日〜9月17日、2002年3月12日〜3月29日、二回にわたって中国北京と上海で『二十五史』校点関係者のヒアリング調査と関係資料の収集を実施した。主な成果は以下の通りである。 1、関係者啓功、陰法魯、姚景安、崔文印、何英芳などのヒアリング調査により、『二十五史』校点の全過程をほぼ把握した。 2、中華書局、北京図書館などで関係資料の収集を実施した。多くの関係資料を入手。たとえば、『古籍整理出版情況簡報1991年〜2000年』(国務院古籍整理小組編)は、非公刊の内部資料であるため、大変貴重な資料と言える。その他、書籍、写真、ビデオなどの第一次資料も多数入手した。 3、予備会議および現地訪問により、人的ネットワークを結成したこと。黄松(古籍整理弁公室副主任)王煦華、顧潮(二人とも社会科学院歴史研究所の研究員である)などは研究協力者として確約できた。これは、これからの調査研究の遂行を確実的なものにすることができる。 中国の現地調査に基づいて、2001年12月8〜10日の(東北大学主催、文部科学省後援)第一回東アジア出版文化に関する国際学術会議に出席、研究発表をした。題名:「『二十五史』の校点出版の背景について」。論文集『東アジア出版文化研究 第一回国際学術会議記念号』に刊行予定。
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