2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13021242
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Research Institution | Nishogakusha University |
Principal Investigator |
高山 節也 二松学舎大学, 東洋学研究所, 教授 (80136580)
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Keywords | 印譜 / 篆刻 / 古璽 / 文化史 / 出版史 / 書誌学 / 目録 / 解題 |
Research Abstract |
本年度は、前年度中に調査を完了した東京近郊の諸機関所蔵印譜の解題稿本作成と、東京における最大規模の印譜収蔵を誇る東京国立博物館の調査を中心とし、さらに前年度から継続していた、長崎県諌早市諌早図書館所蔵の諌早文庫漢籍目録の完成を目標とし、これを達成した。 東京近郊諸機関所蔵印譜解題稿本 宮内庁書陵部・国立公文書館内閣文庫・国立国会図書館・国立国会図書館支部東洋文庫・三康図書館・靜嘉堂文庫・東京国立博物館(一部)・東京大学総合図書館・東京大学東洋文化研究所・東京都立中央図書館・麗澤大学広池文庫・早稲田大学中央図書館、これに加えて、九州大学文学部・佐賀県多久市郷土資料館・鹿島市祐徳神社祐徳博物館・諫早市立図書館諌早文庫・古河篆刻美術館松丸東魚旧蔵書(一部)、以上17機関、総数訳140点についての解題稿本を作成し、年度末に『日本現存中国印譜資料稿本』として報告した。「日本現存」と銘打ったのは、今後も調査を継続し、将来において全国の印譜を網羅する意図を含めてのことである。 東京国立博物館所蔵印譜調査 東京国立博物館に収蔵される横田実氏旧蔵「漠南書庫印譜」は、第一期寄贈分481点、第二期寄贈分133点、その総数614点からなる。このうち第一期寄贈分の基礎調査を全て終了した。 諌早文庫漢籍目録 諌早文庫は、藩政期鍋島家の親類同格であった諌早家の歴代当主の収集した書籍・古文書等から成る文庫である。そのうち漢籍は386点(朝鮮漢文・準漢籍を含む)である。これは『諫早市立図書館蔵諌早文庫漢籍目録』として、「漢籍 -整理と研究-」11号に発表の予定で、現在初校を終了した。
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Research Products
(2 results)