2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13021242
|
Research Institution | Nishogakusha University |
Principal Investigator |
高山 節也 二松学舎大学, 東洋学研究所, 教授 (80136580)
|
Keywords | 印譜 / 古霊 / 篆刻 / 書誌 / 解題 / 版本 / 目録 / 漢籍 |
Research Abstract |
本年度における印譜調査は、前年度から継続している東京国立博物館収蔵の横田漠南旧蔵印譜の調査を、6月26日をもってひとまず終了した。本年度の調査分は、中国近人印譜および「十鐘山房印挙」181冊を含む古印譜の残部で、すべて約130点である。なお再調査による確認作業を残しているが、これは16年度中に実施の予定である。またこれまで東京周辺を中心とした調査を展開したが、おおむね目録に現れる印譜についてはほぼ網羅したものと判断されるため、全国調査への取り掛りとして、名古屋蓬佐文庫収蔵印譜9点の調査と確認作業、および京都大学人文科学研究所収蔵印譜約50点の調査を実施し、これを終了した。なお京都大学調査では、さらに大谷大学収蔵印譜の情報も入手して、今後の調査対象に加えることとした。 また古河篆刻美術館収蔵の松丸東魚旧蔵印譜の解題作成にもとりかかり、現在総数約370点の中国印譜・邦人印譜のうち260点の解題執筆を終えている。残部については、確認作業とあわせて16年度中に完成の予定である。 なお東魚印譜以外のこれまでの調査済み印譜についても、現在調査と平行して解題の執筆中である。 また本プロジェクトによる未整理書籍の調査の一環として、大分県佐伯市教育委員会収蔵の、佐伯藩政資料中の漢籍調査を終了した。これについては16年度中に目録を完成させる予定である。
|