2001 Fiscal Year Annual Research Report
紙馬の研究-東アジアにおける宗教的印刷物の発展・流通と神の使者としての馬
| Project/Area Number |
13021249
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
| Research Institution | Himeji Dokkyo University |
|---|
Principal Investigator |
吉田 隆英 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (00210732)
|
|---|
| Keywords | 東アジア / 出版文化 / 宗教的印刷物 / 雲南 / 昆明 / 紙馬 / 円通寺 / 紙符 |
|---|
| Research Abstract |
研究集会への参加に関しては、第一回「東アジア出版文化の研究」研究集会(平成13年6月16日17日於東京)並びに「東アジア出版文化の研究」領域研究集会(平成13年10月20日21日於米沢)、及び第一回「東アジア出版文化に関する国際学術会議」(平成13年12月8日9日10日於東京)に参加し、国外からの研究者との交流を深めるとともに、さまざまな情報を得ることができて有益であった。
海外への調査活動については、平成13年8月26日より9月2日までの8日間、雲南省に赴いた。雲南では昆明に拠点を置いて、昆明市とその周辺地域に対する調査活動をおこない、雲南省博物館、昆明市博物館、雲南民族博物館、雲南大学、師範大学、大徳寺、円通寺、節竹寺、盤龍寺、金殿、曹渓寺、金剛塔、太華寺等各所をめぐり、現地でしか入手できない紙馬に類する紙符類、ならびに文献資料等を多数入手し、大きな収穫を得て帰国することができた.そしてそれらの資料をもとにして論文を準備した。その題目は「紙馬の研究(上)-東アジアにおける宗教的印刷物の発展、流通と神の使者としての馬」で、研究論集に発表予定である。その内容は、紙馬の成りたちからその発展と衰退について概略したものである。なお、時間的制約もあって本稿に於て論じつくせなかった幾つかの問題に関しては来年度以降に「紙馬の研究(下)」として発表を予定している。本年度は計画の初年度であったが、ほぼ順調に進み、また予算についてもおおむね計画どおり消化できたので、その基盤の上に更なる飛躍を期している。
|
Research Products
(1 results)
