2001 Fiscal Year Annual Research Report
水田農業用内分泌撹乱物質リスクアセスメントシステムの開発
Project/Area Number |
13027223
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
渡邊 裕純 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 助手 (80323757)
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Keywords | 水田 / 農薬 / モデル / リスク評価 / インターネット |
Research Abstract |
本研究では農薬動態予測モデルPCPFi、モデルパラメーターデータベース,モデルパラメーター設定マニュアル搭載したインターネット対応の水田農業由来内分泌かく乱物質リスクアセスメント用のモデルシステムが構築された。新規モデルPCPFiは水田農薬動態シミュレーションモデルPCPF-1(Watanabe and Takagi. 2000a,2000b, Environ.Tech.)を基に、計算アルゴリズムを改良し、Java言語を用いてソースコードを作成した。パラメーターデータベースは、アジア・日本で比較的多く使用されている水田用除草剤のうちプレチラクロール、メフェナセット、イマゾスルフロン、ベンスルフロンメチルの4薬剤についてモデルパラメーターを搭載した。開発された農薬動態予測モデル、モデルパラメーターデータベース、モデルパラメーター設定マニュアル及びモデルユーザーマニュアルをホームページ上で結合し、水田農業用内分泌かく乱物質リスクアセスメントシステムとしてインターネット対応のモデルシステムを搭載したサーバー(http://pacifica.as.tuat.ac.jp/)を立ち上げた。 インターネットモデルシステムの完成により,これまでの機種及びソフト依存型のシミュレーションが解消され,インターネットブラウザからのアクセスのみで入力データ転送,シミュレーションの実行,結果のダウンロードが可能となった。またユーザーが設定し使用したパラメーターはデータベースへとアップロードが可能であり,内分泌かく乱物質のリスクアセスメント用パラメーターデータベースの自己増殖が可能となった。このインターネットモデルシステムの完成により,過去非常に高価かつ複雑そして非開放的であったリスクアセスメントのプロセスが簡単かつ開放的となり、内分泌かく乱物質研究をサポートする強力なツールとなる。
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