2001 Fiscal Year Annual Research Report
ジメタラ環状ポリエン化合物の創製、物性、および反応性の研究
Project/Area Number |
13029106
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
持田 邦夫 学習院大学, 理学部, 教授 (20118772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南条 真佐人 学習院大学, 理学部, 助手 (50302352)
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Keywords | ゲルマニウム / ポリエン / σ-π相互作用 / 遷移金属錯体 / 触媒反応 |
Research Abstract |
ジメタラ環状ポリエンの一つである1、2-ジゲルマシクロブテンを合成し、その構造をX-線結晶構造解析装置で明らかにした。またパラジウム錯体触媒存在下、アルキン類のゲルマニウム-ゲルマニウムσ結合への挿入反応を研究した。 ゲルマニウム上の置換基がエチル基およびイソプロピル基を有する二種類の1、2-ジゲルマシクロブテンを合成し、その内イソプロピル基の化合物の結晶構造解析に成功した。イソプロピル置換1、2-ジゲルマシクロブテンは長いゲルマニウム-ゲルマニウム結合距離に比較し、炭素-炭素二重結合距離が短く、非常に歪みのある構造である。またゲルマニウムを含む四員環構造は平面構造であった。 テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム触媒存在下、フェニルアセチレンに代表される末端アセチレンはエチル置換1、2-ジゲルマシクロブテンのゲルマニウム-ゲルマニウムσ結合に容易に(室温、1時間)、高収率で挿入する。一方、ジフェニルアセチレンなど内部アセチレンとの反応は、60℃、5時間の実験条件でも挿入反応は起きなかった。これら触媒反応における触媒サイクルを考察し、パラジウム錯体にジゲルマシクロブテンが酸化的付加をした鍵中間体の単離と構造解析を併せて検討中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 持田邦夫: "Platinum-catalyzed Bis-germylation of Alkynes with Organodigermanes and Cyclic Oligogermanes"Bull.Chem.Soc.Jpn.. 74. 123-138 (2001)
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[Publications] 持田邦夫: "Preparation and Reductive Elimination of Digermyl platinum Complexes"Main Group Metal Chem.. 24. 647-652 (2001)
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[Publications] 南条真佐人: "Reactivities of Triethylgermyl borate in Methanol"Chem.Lett.. 1086-1087 (2001)
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[Publications] 南条真佐人: "Preparation and Characterization of Tris(trimethyl-silyl) germylzinc Chloride and Bis[tris(trimethylsilyl) germyl]zinc"Chem.Lett.. 108-109 (2002)