2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13043002
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
豊島 秀男 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20197966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坪 素秋 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10211799)
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Keywords | 細胞周期 / CDK / サイクリン / LIM Kinase / CDK阻害因子 |
Research Abstract |
細胞周期の進行にはサイクリン・Cdk複合体が中心的な役割を果たすが、その活性を細胞の増殖、あるいは、分化の制御につなげる機構については未だ多くのことが未解決である。我々はCdk結合タンパク質であるCDK阻害因子、Ceb1,Ciz1の機能の解析を進めている。CDK阻害因子について、これまでに、骨芽細胞の分化過程の制御においてp27CDK阻害因子の類似蛋白であるP57が重要であることを明らかにしてきたが、本年度はさらに、骨芽細胞内でp57の制御に関わるタンパクをyeast two-hybrid法で検索した結果、LIM kinase-1が結合することが明らかにした。LIM kinase-1はGタンパク質によるシグナル伝達の下流でアクチンファイバーの形成を制御し、細胞骨格をコントロールする事が知られており、p57の発現はLIM kinase-1によるアクチンストレスファイバー形成の促進作用を阻害することを明らかにした。従って、p57はLIM kinase-1との結合を介して、細胞骨格の制御に関わることが明らかになった(投稿中)。Ceb1はサイクリンEと相互作用し、サイクリンE-CDK2によってリン酸化を受けるが、本年度はsiRNAによるCeb1機能の中和によってどのような最終表現型が得られるか検討を行った。Ceb1siRNAをおこなったHeLaS3細胞において、液胞を多数有する細胞が高頻度で観察された。電子顕微鏡によって液胞へのリボゾームの付着が認められたので、Ceb1siRNAによって誘導された液胞は粗面小胞体由来であることが強く示唆された。Ceb1類似タンパク質のRCC1様ドメインが、細胞内小胞輸送に関係するRabファミリーと相互作用するという報告を考えあわせると、今回の観察結果よりCeb1の細胞内小胞輸送への関与が強く示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 豊島 他: "Effect of thiazolidinediones and metformin on LDL oxidation and aortic endothelium relaxation in diabetic GK rat"Am J Physiol Endocrinol Metab. (未定). (2003)
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[Publications] 豊島 他: "Targeted deletion of both thymidine phosphorylase and uridine phosphorylase and consequent disorders in mice"Mol cell Biol.. 14. 5212-5221 (2002)
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[Publications] 豊島 他: "PPAR gamma ligands, troglitazone and pioglitazone, up-regulate expression of HMG-CoA synthase and HMG-CoA reductase gene in THP-1 macrophages"FEBS Lett.. 520. 177-181 (2002)
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[Publications] 豊島 他: "Insulin inbits apoptosis of macrophage cell line, THP-1 cells, viaphosphatidylinositol-3-kinase-dependent pathway"Artelioscler Thromb Vasc Biol.. 22. 380-386 (2002)