2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13043006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東江 昭夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90029249)
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Keywords | ユビキチン / プロテアソーム / 出芽酵母 / 阻害剤 |
Research Abstract |
ユビキチンは全て融合蛋白質として翻訳され、ユビキチンヒドロラーゼの働きによってユビキチンモノマーが作られる。出芽酵母UBI4遺伝子は5個のユビキチンがタンデムに繋がった融合蛋白質をコードしているが、細胞内にタンデムユビキチンは検出されない。試験管内の部位指定突然変異誘発法により、ヒドロラーゼの作用を受けないようなタンデムユビキチンを作成し、GAL1プロモーターにより酵母で発現できるような人工遺伝子(2、3、4、6、8量体;それぞれの蛋白質をtUbi2〜8という)を構築した。これらのtUBIを発現させると酵母の増殖は阻害され、ユビキチン依存的蛋白質分解が阻害された。tUbi4〜8はいずれも26Sプロテアソームと結合するが、tUbi2とtUbi3は結合しない。したがって、tUbiの種類によって蛋白質分解のきこうは異なることが予想される。試験管内の蛋白質分解を調べるためには、ユビキチン化した基質が必要である。われわれは、Sic1蛋白質をポリユビキチン化する方法を開発し、それによってtUbiによる26Sプロテアソーム活性の阻害を証明した。tUbiをカエル受精卵に注入したところ、卵割が阻害された。このことから、tUbiは種を越えて、26Sプロテアソームの阻害剤として働くことが予想される。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yoshida, S., Ichihashi, R., Toh-e, A.: "Ras recruits mitotic exit regular Lte1 to the bud cortex in budding yeast"J.Cell Biol.. 161. 889-897 (2003)
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[Publications] Uesono, Y., Azh, R., Toh-e, A.: "Simultaneous yet independent regulation of actin cytoskeleton organization and translation initiation in yeast"Mol.Biol.Cell. (in press). (2004)