2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13043029
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
滝澤 温彦 大阪大学, 理学研究科, 教授 (60154944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白髭 克彦 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 助教授 (90273854)
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Keywords | DNA複製因子 / 複製ライセンス化 / 複製チェックポイント / RecQ4 / Sld2 / Tof1 / Tim1 / Csm3 / Tipin / 複製フォーク / Mrc1 |
Research Abstract |
1アフリカツメガエルDNA複製関連因子の同定とその機能解析 出芽酵母の複製開始因子Sld2との配列相似性からアフリカツメガエルのホモログXRecQ4を同定し卵無細胞系を用いてXRecQ4が複製に必要であること、XRecQ4のN末でSld2と相同性を持つ領域がリン酸化に依存してCut5と相互作用し、かつこの相互作用が複製開始に関わっていることを示唆する結果を得た。また複製開始に必要なGINSが複製フォーク装置の構成成分であることをCHIP法を用いて明らかにした。さらに、フォークの安定化因子であるTim1-Tipinが複製チェックポイントの活性化に関わっていることを明らかにした。 2複製ライセンス化の制御機構 卵無細胞系を用いてヒストンアセチル化酵素HBO1のカエルホモログが複製ライセンス化に必要であり、Cdt1の活性制御に関わっていることを見出し、HBO1の標的としてヒストンH4とgemininを候補として同定した。また過剰なCdt1は、複製フォークの異常を起こし、複製チェックポイントを活性化することを見出した。 3複製チェックポイントに関わる因子の同定と機能解析 出芽酵母のMrc1-Tof1-Csm3のin vivoでの相互作用について検討した結果、Tof1-Csm3は染色体への結合に相互依存的であり、Mrc1は必要としないこと、Mrc1の染色体への結合にはTof1及び、Csm3の両者を必要とすることが明らかとなった。またこれらタンパク質の相互作用はin vitroにおいても観察され、3者は複合体を形成した。さらに、Tof1及びCsm3は単独で一本鎖DNAと直接結合する事を見出し、この複合体は異常な複製構造(一本鎖DNA)をTof1-Csm3を介して認識しする事が示唆された。
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Research Products
(5 results)