2002 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の科学技術黎明期資料の体系化に関する調査・研究
Project/Area Number |
13046101
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 勝浩 独立行政法人国立科学博物館, 理工学研究部, 部長 (90089376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 シヅ 順天堂大学, 医学部, 客員教授 (00053033)
吉田 忠 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (60004058)
渡邊 明義 東京文化財研究所, 理事長 (00249913)
鈴木 一義 独立行政法人国立科学博物館, 理工学研究部, 主任研究官 (70196799)
森 洋久 国際日本文化研究センター, 文化資料研究企画室, 助教授 (10282625)
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Keywords | 日本史 / 芸能 / 民俗学 / 美術史 / 情報工学 / 文化財修復・保存科学 / 科学史 / 技術史 |
Research Abstract |
総括班は平成14年度に以下の項目を実施した。 1)平成14年5月17日(金)に第一回研究集会(総会)を開催し、特定領域全体の方針及び連絡体制等を決定した。翌日18日(土)は、国際シンポジウム「江戸のモノづくり」を開催し、本特定領域に参加する研究者、博物館学芸員ばかりではなく、広く地域の研究者、および一般の市民までを交えて、交流を図った。 2)領域全体の基礎となる資料群、長崎県「平戸松浦家資料」、京都府「和田医学資料館資料」、茨城県「医学文化館資料」、長野県「野中眼科資料館資料」、宮城県「関算四伝書ならびに伊達家文庫所蔵和算資料」、三重県「安産草資料」、高知県「谷泰山関係資料他」、東京「実業博物館コレクション」、東京「赤木コレクション」、東京「トヨタコレクション」、海外「モース、シーボルト等の在外コレクション」、滋賀県「国友一貫斎資料」、佐賀藩「当用扣・長崎扣」について、予備調査、資料リストのデーターベース化及び合同研究会の立ち上げを行った。多数の研究者の協力及び参加を得て、他分野間の研究連携を促進した。 3)本領域では、論文など従来型の成果の他に、シンポジウムや博物館における展示を通じて社会への還元、地域文化の掘り起こしと応援、社会に開かれた市民参加型歴史研究の新たなスタイルの構築なども成果としている。これらに対するため、京都大学「木村兼葭堂時代の日本文化」、高知県立牧野植物園「土佐藩の科学技術から学ぶ」、香川県歴史博物館「久米栄左衛門の科学」、石川県教育会館「江戸のモノづくり」、国文学研究史料館「日本実業史博物館構想とアーカイブズ」のシンポジウムを主催、共催した。また、桐生「ふるさと文化再興にむけて」、岐阜県「第13回全国地芝居サミットinぎふ・福岡」、徳川博物館「お殿様の博物学-諸物会要の世界」などに協力した。 4)ネットワーク委員会はホームページに引き続き、メーリングリストを立ち上げ、さらに研究情報ネットのアウトラインや取り扱うべきデータ形式について検討を行った。
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