2005 Fiscal Year Annual Research Report
法整備の包括的枠組み(1)法典整備、法曹養成と政治改革
Project/Area Number |
13123203
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鮎京 正訓 名古屋大学, 法政国際教育協力研究センター, 教授 (40126826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 英樹 名古屋大学, 理事(研究職) (60022422)
市橋 克哉 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40159843)
四本 健二 名古屋経済大学, 法学部, 助教授 (00329848)
宇田川 幸則 名古屋大学, 法政国際教育協力研究センター, 助教授 (80298835)
小野 耕二 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70126845)
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Keywords | 法典整備 / 法曹養成 / 立法過程 / 政治改革 / 比較政治体制論 |
Research Abstract |
法整備支援学の構築にとって、「法典整備、法曹養成、政治改革」をめぐる体制移行国の動向を調査、研究することは不可欠である。したがって、本課題研究においては体制移行国の法典整備が現在どのように発展しているか、また、それらの法典整備を含む司法分野の諸活動に携わる人材の養成がどのように行われているのか、さらに、これらの法整備をとりまく比較政治体制論を考察する。 具体的には、第1に、体制移行国の法整備の状況を客観的に調査、研究し、法体系全般についての概要を把握し、そのもとで、高度な専門知識を有する法曹の養成と法学教育の現状を明らかにし、第2には、「法治」、「法の支配」の確立と密接な関連をもつ「民主主義」、「人権」、「市民社会」、「参加」などと、法整備支援との関連を明らかにする。 上記の諸問題を明らかにするため以下の諸シンポジウムを開催し、問題の解明に努めた。 第1には、2005年7月29日、30日の両日、比較法シンポジウム「体制移行国における憲法適合性審査機関の役割-人間および市民の権利・自由の保護を中心として」を開催し、ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン、ロシアなどの専門家ならびに、ヨーロッパ人権裁判所の専門家を迎え、体制移行国の法制度のもつ問題点と課題を明らかにした。 第2には、2005年9月20日に、名古屋でのワークショップ「ウズベキスタンにおける法改革の現状と課題」を開催し、ウズベキスタンと日本における憲法、行政法に関する最新の情報について交換した。 そして、以上のシンポジウムを通じて、法整備支援における法典整備、法曹養成、政治改革の意義を明らかにした。
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Research Products
(15 results)