2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13125201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
北爪 智哉 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (30092547)
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Keywords | イオン性液体 / 抗体酵素 / アルドール反応 / グリーンケミストリー / 反応場 / 選択性 / フッ素化合物 / 再使用可能 |
Research Abstract |
新規の反応場の構築として、アルドラーゼ反応類似型抗体酵素をイオン性液体中に保持させ繰り返し使用可能な反応場、すなわちイオン性液体-アルドラーゼ反応類似型改変コンポジット酵素による反応場の構築を行うことを目的として以下のような実験を検討した。上記の反応場において、各種のアセトン誘導体とアルデヒド類の反応を検討した結果、アセトン誘導体としては、ヒドロキシアセトンが基質として用いることができ、アルデヒド類としては、フッ素化されたアルデヒド類が基質として利用できることを明らかにすることが出来た。このイオン性液体-アルドラーゼ反応類似型改変コンポジット酵素による反応場においては、基質を選択することによりアルドール型反応が進行し、生成物を反応系から分離したのち反応場に再度基質類を添加することにより、同じアルドール型反応を行うことが出来ることを明らかにし、数回の使用も可能であることを実験により示し、数種のイオン性液体を反応場の構築に利用することが可能であることを明らかにした。さらに、どのイオン性液体が最も優れているのかについても検討を行い、現時点までの最適イオン性液体を見つけることが出来た。しかしながら、設備備品として購入した高速液体クロマトグラフを用いて光学純度の測定を行ったが現時点では単離精製した目的化合物の光学純度は低く、デアステレオマー比も低いことが判明した。構築できた反応場は、繰り返し使用可能であることを明らかにしたが、この反応場では、一回目の反応よりも二回目や数回目の反応の方が収率の向上が見られたので、次にこの原因を探求するためにいくつかの実験を行っているが、現時点では原因を明らかにすることができていない。
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