2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒューマン・システム・インタラクションに基づく知識の評価と選択
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13131201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大澤 幸生 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (20273609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺野 隆雄 筑波大学, 社会工学系, 教授 (20227523)
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Keywords | 知識発見 / ヒューマン・システム・インタラクション / アクティブマイニング / 情報システム / 知識マネジメント |
Research Abstract |
EBMにおけるKDDプロセス われわれは、EBMにおけるKDDプロセスを提案した。データの選択からデータマイニングまでのプロセスはFayyadが示したものと同様である。通常のKDDでは、パターンの解釈・評価を経て知識が獲得されることになるが、医療応用においては知識と言うより仮説として認識するのである。このようにメタラーニング(学習された知識から学習すること)システムを前提とした仮説データベースが整備されれば、得られた仮説を登録し、類似したデータマイニングを実施した研究者・研究施設との間で、仮説の相互検証が可能となる。最後のプロセスでは、個々のEvidenceが専門家の系統的レビューによって、より確かな医療情報としてデータベース化され、臨床家に提供される。 チャンス発見プロセスの研究 チャンスを評価するメタな指標を提案した。それらは P:行動の提案可能性(チャンスを基として行動の提案が可能であること) U:気付かれにくさ(ある事象が,新稀性がなくても,意思決定主体にとっての意味がまだ気づかれていないならこれを満たす) G:成長性(Pの提案が採択され実行されるようなチャンスであること) である.PとGを具体的に把握するために,一人ではなく数人のグループを構成し,グループディスカッション(GI)における人と人の間でのチャンスに基づく提案や採択を通してチャンスを選択してゆくプロセスを実現した。さらにこのプロセスを,意思決定環境についてのデータ(環境データ:販売者における購買データなど)に対する視覚的データマイニングによって刺激して促進した。視覚的出力を見て少数参加者から主観的に評価されたチャンスの良し悪しが,次第に他の人にも共有されてゆくコミュニティのダイナミクスに注目したわけである. このような方法は,Fayyadの知識発見プロセスとも共通しているが,まだ見ていない環境や未知要因を直接観察したり,人の関心を新たなチャンスに向けるための心的コンテキストの遷移も焦点となる.ここでは仮説生成がなされるが,それは理解過程におけるチャンスのあいまいな理解と捕らえているとも言える。さらに,主体の思考過程を捕らえたデータ(主体データ)をあわせて処理することにより対応したチャンス発見の二重螺旋モデルを提案し、システム化した。
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Research Products
(13 results)
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[Publications] Yukio Ohsawa: "Chance Discoveries for Making Decisions in Complex Real World"New Generation Computing. 20巻2号(未定). (2002)
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[Publications] Wataru Sunayama, Yuji Nomura, Yukio Ohsawa, Masahiko Yachida: "Support System for User Interests Expression on Searching Web Page"Systems and Computer in Japan. 32巻13号. 14-22 (2001)
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[Publications] 松村真宏, 大澤幸生, 石塚満: "テキストによるコミュニケーションにおける影響の普及モデル"人工知能学会論文誌. 17巻4号(未定). (2002)
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[Publications] 大澤幸生, 高間康史: "Webに潜む創造的意思決定のチャンス"人工知能学会誌. 16巻4号. 530-534 (2001)
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[Publications] Naohiro Matsumura, Yutaka Matsuo, Yukio Ohsawa: "Discovering Emerging Topics from WWW"Journal of Contingencies an d Crisis Management. June issue(未定). (2002)
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[Publications] Yukio Ohsawa: "Key Graph as Risk Explorer from Earthquake Sequence"Journal of Contingencies and Crisis Management. September issue(未定).
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[Publications] 高田真好, 寺野隆雄: "2段階CLP緩和解法によるリソース平準化スケジューリングシステム"電子情報通信学会論文誌 D-1. J84-D-1巻6号. 896-905 (2001)
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[Publications] 倉橋節也, 寺野隆雄: "エージェントシュミレーションによる共同分配規範モデル"電子情報通信学会論文誌 D-1. J84-D-1巻8号. 1160-1168 (2001)
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[Publications] K.TAKADAMA, T.TERANO, K.SHIMOHARA: "Non-Governance Rather Than Governance in a Multiagent Economic Society"IEEE TRANSACTION ON EVOLUTIONARY COMPUTATION. Vol.5 No.5. 535-545 (2001)
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[Publications] R.KUDO, T.TERANO: "Automation of Concept Development"Expert Systems. Vol.6 No.45. 1641-1665 (2001)
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[Publications] Yukio Ohsawa, Hisashi Fukuda: "Chance Discovery by Stimulated Group of People-An Application to Understanding Rare Consumption of Food"Journal of Contingencies and Crisis Management. November issue(未定). (2002)
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[Publications] Yukio Ohsawa: "Discovery of Chances Underlying Real Data, in Progress in Discovery Science, Ed. Setsuo Arikawa"Springer Verlag(未定). (2002)
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[Publications] Takao TERANO, T.NISHIDA, A.NAMATAME, S.TSUMOTO, Yukio OHSAWA, T.WASHIO: "New Frontiers in Artificial Intelligence, LNA12253"Springer Verlag. 553 (2001)