2001 Fiscal Year Annual Research Report
DMFCによる環境低負荷型高効率エネルギー変換の新展開
Project/Area Number |
13134101
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山崎 陽太郎 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (50124706)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 紳好 群馬大学, 工学部, 助教授 (70217678)
金村 聖志 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30169552)
辰巳 敬 横浜国立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30101108)
石谷 久 東京大学, 工学系研究科, 教授 (70013703)
小宮山 宏 東京大学, 工学系研究科, 教授 (80011188)
|
Keywords | DMFC / 小型燃料電池 / 電極触媒 / イオン伝導性膜 / メソポーラス炭素 / スタック構造 |
Research Abstract |
今年度は本領域の発足年度にあたるので、まず領域全体のこれからの研究方針を明らかにするために、第1回全体会議を平成13年12月21日(金)に開催した。この際、各計画研究班の概要説明ならびに具体的な研究目標の確認も併せて行われ、活発な質疑・応答が交わされた。A01班からは、"新しいイオン伝導性膜の創製"および"膜と電極の界面"という本年度の研究課題に対し、無機・有機材料コンポジット膜の作成方法などについての研究成果が披露された。14年度以降については、無機マトリックス体の大面積化などのテーマが示された。続いてB01班からは(1)DMFC電極特性の把握、(2)高活性電極・スタック構造の設計指針の構築、(3)新規電極構成の提案とその検証、が研究テーマとして掲げられた。さらに今年度の目標として、(1)実験装置の構築と調整、(2)触媒層の調整条件、などが示された。C01班は、DMFCアノード反応場-メソ空間内での3相界面反応-に関し、"細孔構造を精密制御した炭素担体の開発"を目標に掲げ、アルキルアンモニウム類が形成する2次元ヘキサゴナル構造のミセルを利用したメソポーラス炭素の作成法などについて発表があった。最後にD01班は、当研究班を"DMFCのシステム設計のための物質・材料・MEA開発支援部隊"と位置づけ、研究全体の方向性を示し、燃料電池の最新のトレンドを紹介していくことなどが明らかにされるとともに、本年度の購入備品について報告がなされた。このほか、山崎領域代表から今後の方針として、特許申請手続きに関わる研究補助のためのシステムを整備してゆく旨の発表があった。本年度はこの他にも、情報収集・処理のためのコンピューター機器類の整備をおこない、当領域の研究計画概要をまとめたニュースレター第1号を発行した。
|