2001 Fiscal Year Annual Research Report
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13135216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中村 純 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (30130876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 直仁 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (90201665)
小平 治郎 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40127080)
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Keywords | QCD / 量子重力 / グルーオン / クォーク / 形状因子 / 高密度系 / 光円錐 |
Research Abstract |
今年度の成果は以下のとおりである。 1.有限密度におけるQCDの非摂動的振舞いは、実験的および理論的な観点から興味が強くもだれている。しかし、格子QCDに基づいて調べるためにはフェルミオン行列式が複素数になるという困難のためにこれまで限られた解析しか行われてこなかった。我々はこの問題に対しa)複素作用の問題のないSU(2)カラー系について、Wilson型フェルミオン作用を使って、行列式の比を厳密に計算するアルゴリズムにより解析した。他のグループが報告しているダイクォーク系の異常は存在していないことが分かった。 b)化学ポテンシャルがゼロの点で、ハドロン質量とクォーク凝縮の感受率を計算する定式化を完成し、π中間子の感受率とクォーク凝縮の感受率が測定可能であることを示した。 2.B中間子の光円錐分布関数を模型によらずに論じ、2体フォック近似では正確に解けることを明らかにした。 3.Wボソン光子生成過程における、輻射ゼロの現象がRHICで観測可能であることを提案した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] S.Choe, S.Muroya, A.Nakamura, C.Nonaka, T.Saito, F.Shoji: "Lattice Tool Kit in Fortran9O"Nuclear Physics. PS106. 1037-1039 (2002)
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[Publications] S.Choe 他: "Responses of hadrons to the chemical potential at finite temperature"Physical Review. D65. 054501-1-054501-10 (2002)
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[Publications] S.Muroya, A.Nakamura, C.Nonaka: "Study of the SU(2) High Density System with Wilson Fermion"Nuclear Physics. PS106. 453-455 (2002)
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[Publications] S.Muroya 他: "I=0 scalar channel"Nuclear Physics. PS106. 272-274 (2002)
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[Publications] H.KAWAMURA, J.KODAIRA, C.-F.QIAO, K.TANAKA: "B Meson Light-Cone Distribution Amplitudes in the Heavy-Quark"Physics Letters. B523. 111-116 (2001)
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[Publications] Y.KIYO, H.KAWAMURA, J.KODAIRA, K.MORII: "Revisiting W-γ Production at RHIC"Progress of Theoretical Physics. 107. 125-137 (2002)