2006 Fiscal Year Annual Research Report
超対称ゲージ理論の非摂動ダイナミックスに基づくフレーバー物理
Project/Area Number |
13135219
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
安江 正樹 東海大学, 理学部, 教授 (50174503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日置 善郎 徳島大学, 総合科学部, 教授 (90173129)
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Keywords | 光子光子コライダー / 非標準トップ結合 / 被標準ヒッグス結合 / 自発的対称性の破れ / 非対称的SO(N)理論 / CPの破れ / ニュートリノ振動 |
Research Abstract |
本プロジェクトでは,1)N=1超対称性理論の強結合での物理の特徴を調べ,標準模型を超えた物理への応用を試みる,2)トップクォークの物理を調べ標準模型の綻びを調べる,の2つのテーマで研究を行っている.1)については,Seibergらによる磁気的自由度の導入により,理論のフレーバー対称性が保たれる事が共通の認識になっているが,本研究では,SO (Nc)群に基づく強結合理論で,フレーバー対称性が自発的に破れる真空の存在を明らかにしてきた.今年度は,クオーク・レプトンのフレーバー対称性への応用の準備として、レプトンフレーバー物理の新しい側面を示していると考えているニュートリノ振動におけるフレーバー対称性の一つであるμ-τ置換対称性の有効性を,本プロジェクトに応用可能な一般的な枠組みで解析した.CPの破れを伴うニュートリノ振動現象におけるフレーバーニュートリノの新たな質量行列を幾つか導いているが,それらの質量行列に一般的にあらわれる特徴的な性質をμ-τ置換対称性との関連性に重点をおき調べた.2)についてはトップクォークおよびビッグススカラーの非標準相互作用を電子・陽電子コライダーとは別の角度から調べるため,昨年度は,光子・光子コライダーでのトップ対生成・崩壊反応を詳細に調べたが,今年度はミューオンコライダーという新たな可能性に着目し,そこにおける非標準トップクォーク・ヒッグスボソン相互作用の検出可能性につき解析を行った.その結果,非標準相互作用においてCP対称性の破れがある場合には,縦偏極ビームを用いた非対称性の測定が有効であることが明らかとなった.
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Research Products
(4 results)