2005 Fiscal Year Annual Research Report
ホメオスターシスと自己寛容に関わるT細胞補助刺激分子の機能解析とその人為的制御
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13140201
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
東 みゆき 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90255654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋口 昌章 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20372443)
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Keywords | 補助シグナル分子 / 免疫制御 / B7ファミリー / 制御性T細胞 / 樹状細胞 |
Research Abstract |
エフェクターT細胞による臓器特異的な局所免疫応答においては、B7補助シグナル経路が正および負に免疫応答を調節していることを多くのマウス疾患モデルを用いた検討から明らかにしてきた.本年は、PD-1:B7-H1抑制経路に加え、BTLA,B7-H3,B7-H4経路の機能について検討を行なった.また、エフェクターT細胞と制御性T細胞のそれぞれに対する補助刺激分子の関わりという視点からも解析を進めた.炎症時に局所組織細胞に誘導されるB7-H1の機能を明らかにするために、角化細胞特異的にB7-H1を発現させたトランスジェニックマウスを作成した.ハプテン抗原を用いた接触性過敏反応において、早期応答と遅延型応答にB7-H1が異なって関与していることを示す結果を得た.また、B7-H3およびB7-H4の機能解析において、in vivoおよびin vitroにおける抗体を用いた分子機能解析結果は、これらのシグナル経路がB7-H1/B7-DCと同様に免疫応答を正または負に複雑に制御する可能性を示した.この複雑な機構の理由のひとつとして、制御性T細胞の関与が示唆された.Co-stimulatorであるCD28とGITR、Co-inhibitorであるPD-1とBTLAは、conventionalなCD25^-CD4^+エフェクターT細胞に対してのみならず、CD25^-CD4^+制御性T細胞に対しても増殖および機能調節Co-signal分子として働くこと、in vivoにおいては組織樹状細胞あるいは組織細胞と制御性T細胞間相互作用において調節されていることが示唆された.
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Research Products
(6 results)