2001 Fiscal Year Annual Research Report
高等真核細胞の特定染色体のプロテオーム解析の基礎的研究
Project/Area Number |
13202054
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
高見 恭成 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (80236356)
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Keywords | 染色体 / 染色体蛋白質 / プロテオーム解析 / 2次元電気泳動 |
Research Abstract |
本研究はヒトおよびニワトリのM期染色体の染色体蛋白質の同定を目的として、ソーティングしたヒトおよびニワトリの染色体蛋白質を2D-PAGEで解析して、以下のような成果を得た。 1、M期同調のためのノコダゾール処理の至適条件をヒトGM130B細胞およびニワトリDT40細胞に合わせて設定した。ニワトリは多くのミクロ染色体を有するため、これら全てを有効に分画することにまだ成功していない。 2、特定染色体の蛋白質に関しては、ヒトの第9-12、18、21番染色体およびニワトリのミクロ染色体などを解析した。 3、染色体蛋白質の2D-PAGE泳動パターンはヒトおよびニワトリの全蛋白質の泳動パターンとは明らかに異なっていた。 4、メジャー蛋白質の多くは種および染色体の種類を問わず共通に存在した。 5、ヒトに存在し、ニワトリに存在しない種特異的な蛋白質が存在した。特定染色体に特有な蛋白質が存在した。 6、比較的量の多い10個のヒト染色体蛋白質のアミノ酸配列決定を、気相シーケンサで直接およびBrCN分解後、試みたが決定できなかった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ahmad, A.: "Leucine zipper motif of chicken histone acetyltrans ferase-1 is essential for in vivo and in vitro interactions with the p48 subunit of chicken chromatin"Nucleic Acids Res.. 29-3. 629-637 (2001)
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[Publications] Nakayama, T.: "Participation of histones and histone-modifying enzymes in cell functions through alterations in chromatin structure"J. Biochem.. 129-4. 491-499 (2001)