2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13204066
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Research Institution | International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
原田 晴仁 国立国際医療センター(研究所), 臨床病理研究部, 室長 (00271429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白澤 専二 国立国際医療センター(研究所), 臨床病理研究部, 部長 (10253535)
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Keywords | 自己免疫性甲状腺疾患 / 疾患感受性遺伝子 / マイクロサテライトマーカー / SNPs / ZFAT / 相関解析 / B細胞 / アンチセンスRNA |
Research Abstract |
8q23-q24領域上の自己免疫性甲状腺疾患疾患感受性候補遺伝子の一つであるZFATにはtruncated form(TR-ZFAT)と相補鎖上の非転写産物であるsmall antisense transcript of the ZFAT(SAS-ZFAT)が存在する。これまでの研究から、SAS-ZFATの低発現がTR-ZFATの高発現に関与し、TR-ZFATとZFATの競合作用が疾患発症に関与するものと示唆された。SAS-ZFATの低発現は、そのプロモーター部のEx9bSNP10疾患相関アレル領域への転写抑制因子の結合によるものと考えられ、この転写抑制因子の同定を目的にyeast-one hybridを行った。DRAP1、C10ORF10、C20ORF116の3つの蛋白を候補に、ゲルシフト法による結合確認を行ったが、いずれもEx9bSNP10疾患相関アレルとの結合は確認できなかった。ZFATもTR-ZFATも優位に核に存在するAT-hookを持つジンクフィンガー蛋白であることからDNA結合型転写関連因子と予測された。Ba/F3-ZFAT安定発現クローンを用いてクロマチン免疫沈澱法を行ったが、今のところZFAT結合配列決定には至っていない。PCR-assisted binding site selection法も行い、合計10クローンから構成される3種類の結合コンセンサス配列を作製できたが、いずれのクローンおよびコンセンサス配列もリコンビナントZFAT蛋白との再結合を確認できず、結合配列の決定には更に詳細な条件検討が必要と思われた。ZFATおよびTR-ZFATトランスジェニックマウス由来の細胞やBa/F3-ZFAT安定発現クローンを用いたcDNAマイクロアレイによる網羅的ZFAT標的遺伝子検索も行い、約20の免疫関連遺伝子に発現変化を認め、現在詳細な検討を行っている。
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Research Products
(6 results)