2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13204074
|
Research Institution | WAKAYAMA MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
南條 輝志男 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40164511)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森川 吉博 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (60230108)
西 理宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90228148)
古田 浩人 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90238684)
|
Keywords | レプチン / 肥満 / 糖尿病 / UCP-2 / GPx-1 / BDNF / グレリン |
Research Abstract |
我々は肥満2型糖尿病の成因、病態に関する遺伝因子を解明するため、ヒト肥満に認められるレプチン抵抗性に着目し、PCR-select cDNA subtractionによりレプチンにより誘導される新規転写因子の部分cDNAクローンを同定した。本転写因子遺伝子のヒトにおける多型の同定およびその頻度を検討し、肥満との関連を認めた。また、膵β細胞株への導入実験により、インスリン遺伝子発現を負に制御する事が判明した。同時にUncoupling protein(UCP)-2遺伝子のプロモーター領域の多型を解析し、インスリン分泌能、インスリン必要性との関連を報告した(Diabetes 53:482-485,2004.)。レプチン作用機構に関しても、レプチンによるVMHニューロンでのSTAT3のリン酸化およびBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)産生増加を実証し、レプチンからBDNF産生を介した新たなシグナル伝達経路の存在が示唆された。レプチンに拮抗するグレリンにより誘導される遺伝子を同様の手法にて同定し、本遺伝子が膵β細胞でもグレリンにより誘導され、インスリン分泌を抑制することが判明した。酸化ストレスの糖尿病発症、病態への関与について抗酸化酵素であるGlutathione peroxidase-1遺伝子に注目した。同遺伝子の4多型を同定し、2つは遺伝子発現に、2つは酵素活性に影響していた。これら多型のHaplotypeと大血管障害との関連を認めた(Diabetes 53:2455-2460,2004)。
|
Research Products
(2 results)