2001 Fiscal Year Annual Research Report
細胞膜裏打ち蛋白質による細胞の足場依存的増殖と癌の浸潤転移の制御
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13216050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木岡 紀幸 京都大学, 農学研究科, 助手 (90234179)
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Keywords | ビネキシン / 足場依存性 / 増殖シグナル / ビンキュリン / MARK |
Research Abstract |
正常細胞は細胞接着しているとき(足場があるとき)には細胞増殖するが、足場がないときには増殖しない。一方がん細胞は足場の有無に関わらず細胞増殖が可能である。この細胞の足場依存的/非依存的増殖は正常細胞とがん細胞を区別する最大の特徴の一つであり、浸潤、転移とも密接に関わっている。分子レベルで足場依存的/非依存的増殖メカニズムを詳細に明らかにすれば、がんの治療に貢献することができる。昨年までに細胞膜裏打ち蛋白質ビネキシンがERK活性化を足場非依存性することを明らかにしたので、今回そのメカニズムについて検討した。その結果、ビネキシンのリンカー領域がERK活性化を足場非依存性にするために必要十分であることがわかった。ERK活性化の足場依存性に関与すると報告されているFAK, Cdc42,PKA(cyclicAMP dependent kinase),PAK(p21-activated kinase)との関連について検討したところ、ビネキシンはPKA-PAKシグナル伝達経路で細胞接着シグナルを制御することが示唆された。さらにリンカー領域の機能を明らかにするために、リンカー領域結合蛋白質の探索を行い、いくつかのアクチン関連タンパク質を単離した。また、ビネキシンの生理機能の解明のために、新しいビネキシン結合蛋白質KIAA0583を単離および解析した。さらに、今後のビネキシンの生理機能の解明のためにビネキシン遺伝子のノックアウトマウスとノックアウト細胞を作成した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Suwa, A., M.Mitsushima, T.Ito, M.Akamatsu, K.Ueda, T.Amachi, N.Kioka: "Vinexin beta regulates anchorage dependence of ERK2 activation stimulated by epidermal growth factor"J Biol Chem. (印刷中). (2002)
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[Publications] Kawauchi, T., M.Ikeya, S.Takada, K.Ueda, M.Shirai, Y.Takihara, N.Kioka, T.Amachi: "Expression of vinexin alpha in the dorsal half of the eye and in the cardiac outflow tract and atrioventricular canal"Mech Dev. 106. 147-150 (2001)
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[Publications] Tanaka, A.R, Y.Ikeda, S.Abe-Dohmae, R.Arakawa, K.Sadanami, A.Kidera, S.Nakagawa, T.Nagase, R.Aoki, N.Kioka, T.Amachi, S.Yokoyama, K.Ueda: "Human ABCA1 contains a large amino-terminal extracellular domain homologous to an epitope of Sjogren's Syndrome"Biochem Biophys Res Commun. 283. 1019-1025 (2001)