2004 Fiscal Year Annual Research Report
膜結合型増殖因子と受容体型チロシンキナーゼを介したがん細胞の浸潤制御機構
Project/Area Number |
13216057
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
東山 繁樹 愛媛大学, 医学部, 教授 (60202272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 卓也 徳島大学, 医学部, 教授 (40241278)
松原 守 カルナバイオサイエンス株式会社, プロテオミクス室, 室長(研究職) (90288481)
森本 千恵 愛媛大学, 医学部, 助手 (10332826)
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Keywords | HB-EGF / Shedding / Transcriptional repressor / PLZF / Tight junction / cell adhesion molecule / claudin / Rab |
Research Abstract |
代表者の東山らは、松原、森本とともに膜結合型増殖因子HB-EGFのプロセシング酵素ADAM12の細胞内ドメインに結合する蛋白質としてPACSIN3とEve-1を同定した。SiRNAによるPACSIN3とEve-1のノックダウンは共にTPAとAngIIによるHB-EGFのプロセシング誘導を効果的に抑制した。一方、HB-EGFのプロセシングによるカルボキシ末端断片(HB-EGF CTF)の産生は細胞周期のG1後期に起こり、PLZFの核外移行はS期後期に起こることをLasar scanning cytometry (LCS)を用いた解析により明らかにし、HB-EGF-Cシグナルが細胞周期の進行と深く関わることを示唆した。今後、これらの分子の解析からより詳細なADAM12を含むADAMの活性化機構が明らかにできるものと期待できる。またHB-EGF CTFシグナルによる細胞周期制御機構の解析は、今後新たな細胞増殖制御の分子機構の側面を明らかにできると考えている。 研究分担者の佐々木らは、がん細胞の浸潤・転移機構について、膜蛋白質である細胞間接着分子の細胞内小胞輸送に注目した解析を行った。これまでに、上皮細胞のタイトジャンクション(TJ)を構成する接着分子claudinがゴルジ体から細胞膜に運ばれる過程や今一つのTJ接着分子occludinが細胞膜から細胞内に取り込まれ、再び細胞膜へリサイクリングされる過程をRab13低分子量G蛋白質(Rab13)が制御することを明らかにしてきた。本研究では、TJ接着分子の輸送を制御するRab13の標的蛋白質としてJRABを同定した。
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Research Products
(6 results)