2001 Fiscal Year Annual Research Report
コンテンツ配信管理システムに関する統合的セキュリティ技術の研究
Project/Area Number |
13224063
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤原 融 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70190098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 真紀 大阪大学, 基礎工学研究科, 助手 (50335387)
石原 靖哲 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (00263434)
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Keywords | コンテンツ保護 / アクセル権モデル / 暗号プロトコル / 不正者追跡 / 配信制御 / XML |
Research Abstract |
構造をもつコンテンツの配信管理システムにおけるセキュリティの問題に関して研究を行い以下のような成果を得た. 【コンテンツの構造のモデル化】抽象的なモデルとしてラベルつき有向グラフ(特に,有向木)を,具体的なモデルとしてXMLで記述できるクラスを考えた. 【コンテンツ取得権限の管理法の提案と実装】 コンテンツがもつ木構造が表す意味として,根から葉までの経路が一つのストーリーを表しており,内部頂点がストーリーの分岐を表している場合などがある.そのようなコンテンツの各頂点にアクセス権を付与するとき,例えばストーリーの整合性を保証できるよう,頂点間のアクセス権の共起性を考慮できることが望ましい.本研究では,コンテンツの木構造が表す意味と,あらかじめ指定された共起性とに矛盾しないように,各頂点にアクセス権を付与する手順を与えた.さらに,XMLで記述されたコンテンツに対し,提案した手順を実装した. 【コンテンツ配信法の提案と検証】 取得権限をもつ加入者が配信者によって不当に排除されることは望ましくない.本研究では,配信者が加入者を排除する正当な理由として,その加入者が海賊版復号器の作成に携わった不正者である等,放送型有料配信に適した理由を対象とし,不当排除を防止した加入者排除機能とブラックボックス型不正者追跡機能をもつ配信法を提案した.提案法では,信用できる第三の機関が,鍵管理と,(不正)排除への対応,不正者追跡を行う.また,提案法の安全性を,エルガマル暗号の安全性と離散対数問題の困難性の仮定の下で検証した.提案法の配信に関する効率は,従来の配信法のうち最も効率のよいものと同程度である. 【提案したコンテンツ配信管理法の評価実験】 従来提案されている放送型コンテンツ配信法のうち安全性の高い配信法に対して,配信に必要な放送量を削減する改良法を提案した.また,改良後の性能を計算機を用いて評価し,その向上を確認した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Yoshida, T.Fujiwara: "Further Improvement of Kumar-Rajagopalan-Sahai Coding Constructions for Blacklisting Problem"Proc. 8th IMA Int. Conf. Cyptography & Coding. LNCS 2260. 27-37 (2001)
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[Publications] 岡村, 吉田, 藤原: "不正者追跡機能および不正者限定排除機能をもつ放送型コンテンツ配信システム"コンピュータセキュリティシンポジウム2001論文集. 13-18 (2001)
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[Publications] M.Yoshida, T.Fujiwara: "On the Average Transmission Overhead for an Improved Kumar-Rajagopalan-Sahai Coding Constructions for Blacklisting Problem"IEICE Technical Report. IT2001-45. (2001)
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[Publications] 上野, 吉田, 藤原: "オーディオ信号への電子透かしにおける検出誤り確率推定について"第24回情報理論とその応用シンポジウム予稿集. Vol.II. 227-230 (2001)
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[Publications] 中川, 石原, 藤原: "異なる構造をもつXMLデータを統合するための構造間の関係について"情報処理学会研究報告. DBS-126-20. 145-152 (2002)
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[Publications] 岡村, 吉田, 藤原: "限定排除機能およびブラックボックス型不正者追跡機能をもつ放送型コンテンツ配信法"2002年暗号と情報セキュリティシンポジウム予稿集. Vol.II. 733-738 (2002)