2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13225001
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
永井 美之 独立行政法人理化学研究所, 免疫・アレルギー科学総合研究センター, 上級研究員 (20022874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
審良 静男 大阪大学, 微生物行研究所, 教授 (50192919)
柳 雄介 九州大学, 医学系研究院, 教授 (40182365)
光山 正雄 京都大学, 医学系研究科, 教授 (10117260)
菅村 和夫 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20117360)
山本 直樹 国立感染症研究所, エイズ研究センター, 所長 (00094053)
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Keywords | ウイルス感染 / 細菌感染 / 寄生虫感染 / 宿主応答 / 感染制御方法論 |
Research Abstract |
21世紀を迎えた今日もなお、人類はエイズ、マラリア、結核を初めとする多くの感染症の脅威に曝されている。感染症の克服は21世紀に持ち越された最大の医学的課題のひとつと言っても過言ではない。その解決には過去に成功した枠組みは通用せず、新たなパラダイムの形成を必要とする。以上の視点から、本領域は、1.感染初期過程の成立と自然免疫・粘膜免疫、2.感染に対する獲得免疫と感染病態の形成・修復、3.感染論と感染制御論の3つの研究項目を設定し、競争原理を前面に打ち出した革新的な研究組織のもと、研究を推進してきた。 本領域の発足以来、毎年900報を超える原著論文を発表してきたが、研究代表者総数146名の本領域の規模としては当然かもしれない。最終年度に当たる平成17年度には、特に感染と宿主応答に関する研究を高い次元で融合させ、感染とそれに対する宿主応答の新しい科学的枠組みの創出を目指した成果を多く得た。換言すれば、細菌学、ウイルス学、寄生虫学、免疫学を横断するinter-あるいはmultidisciplinaryで強力な研究集団が誕生し、今後の和が国の感染症研究の発展に資することが大いに期待されるに至った。 本年度には事後ヒアリングを受け、A+の高い評価を受けた。 本年度は、この特定領域の成果の取りまとめと対外発信のために、全班員の研究成果と主な発表論文、特許申請・取得状況、および、マスメディアにおける発表等の情報を収集した。また、本領域の主催、あるいは共催により国際シンポジウム、若手研究者のワークショップ等を開催してきたが、これらの活動も集約した。以上を冊子体として取りまとめた。
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