2002 Fiscal Year Annual Research Report
情報通信技術(IT)革命の文化的・社会的・心理的効果に関する調査研究
Project/Area Number |
13301007
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
直井 優 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (70011335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 剛 大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (10332751)
吉川 徹 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (90263194)
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (00214677)
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Keywords | 全国調査 / 情報技術(IT)革命 / 仕事の複雑性 / 自己指令性 / 脱物質主義 / 高齢社会 / 価値観 / 国際比較 |
Research Abstract |
本調査研究は、情報格差についての新たなタイプの格差をとりあげ、情報技術(IT)革命がもたらす文化・社会・心理的効果について学際的に明らかにするものである。文化的側面については、情報技術利用・普及に伴う価値観の変遷、脱工業化社会における脱物質主義と物質主義、グローバル化等の研究を進める。社会的側面については、メールによるコミュニケーションの進展と友人関係やライフスタイルの変化、情報技術を媒介とするサポート関係の進展と家族関係の移り変わりや、情報格差の把握として男女格差、年齢格差、地域格差、学歴や職業、収入等の社会階層格差を研究する。心理的側面については、仕事・家事の複雑性と情報技術の自己指令性・知的柔軟性・権威主義への関連、情報技術利用による心理的変化、情報化の進展に伴う情報漏洩・プライバシーについての意識、高度情報化社会や高齢社会について抱かれるイメージ光と影)とその規定因等を研究する。 この研究のために、「情報化社会に関する全国調査」(the Japan Survey on Information Society ; JIS)の第2回調査を実施した。JIS2002は超高齢社会を考慮した標本設計となっており、調査対象は満20歳以上89歳以下の男女である。調査は日本全国136地点、層化2段無作為抽出法、計画標本数は2000、調査実施時期は平成14年10月・11月、回収数1256票、有効回収率62.8%である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] A.Naoi, T.Sugano, A.Iwabuchi: "The Japan Survey on Information Society 2001"年報人間科学. 24(予定). (2003)
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[Publications] 直井優, 菅野剛, 岩渕亜希子: "情報化社会に関する全国調査(JIS2001)の概要"大阪大学人間科学部紀要. 29(予定). (2003)
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[Publications] 川端亮, 樋口耕一: "インターネットに対する人々の意識-自由回答の分析から-"大阪大学人間科学部紀要. 29(予定). (2003)
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[Publications] 岩渕亜希子, 直井優: "社会観としての「高齢者イメージ」とその特徴"大阪大学人間科学部紀要. 29(予定). (2003)
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[Publications] 岩渕亜希子, 直井優: "「高齢社会イメージ」の意識構造とその世代差"年報人間科学. 24(予定). (2003)
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[Publications] 松谷満・川端亮: "「IT化」と脱物質主義的価値観"大阪大学人間科学部紀要. 29(予定). (2003)