2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13301014
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
望田 研吾 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (70037050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夏目 達也 東北大学, アドミッションセンター, 教授 (10281859)
江原 武一 京都大学, 教育学研究科, 教授 (00012568)
馬越 徹 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (60000030)
村田 翼夫 筑波大学, 教育学系, 教授 (10000085)
今井 重孝 青山学院大学, 文学部, 教授 (80160026)
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Keywords | 中等教育 / 国際比較 / 教育政策 / 多様化 / 個性化 / イギリス / アメリカ / フランス |
Research Abstract |
今年度は3カ年にわたる研究の初年度にあたり、研究会の開催および海外、国内への調査等を実施した。以下、その概要を示す。 1.九州大学での第1回研究会:調査研究は各国の多様化、個性化の政策・制度について全体的な方向性をおさえ、国際化や分権化、民営化等も検討の範囲に入れた比較枠組みを設定することが確認された。また各国研究では、(1)イギリスは専門中等学校が増加傾向にあり、職業教育も強化されつつある。(2)フランスでも専門分化支持が強いが、見習い訓練コースの設置に関して議論が分かれている。(3)ドイツでは教養教育の問い直しが必要とされており、また、生涯学習の観点からも評価される必要がある。(4)学校内(カリキュラム等)と学校制度の双方の多様化に配慮する。(5)アジアの実践的中等教育志向は西洋のタイプとは異なる点で注目される。(6)途上国への中等教育援助という視点からは国際機関の検討も必要である。ことなどがあげられた。 2.文献資料の収集と分析:諸外国の中等教育及び中等教育の政策・改革に関する文献資料を収集した。現在収集文献についてリストを作成、整理、分析中である。 3.現地調査:9月以降、米、英、独、仏、韓国、タイについて現地調査を実施した。そのうち英国では、教育技能省、専門中等学校など11カ所に訪問調査を実施したが、専門性によって、学校が個性(distinctive character)を持つことと目指していること、また学校全体の教育水準向上の主要な手段として考えていることが明かとなった。タイでは新カリキュラム指針によって個々の学校の教育課程編成権が拡大していることが明らかとなった。次年度は、中国、フィリピン、マレーシア、オーストラリア等の調査も計画している。
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Research Products
(2 results)