2002 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの心身活性化増進に寄与する環境整備に関する研究
Project/Area Number |
13305041
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
仙田 満 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60179364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 明世 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (00319568)
矢田 努 愛知産業大学, 造形学部, 教授 (30288568)
井上 寿 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (70282837)
奈須 正裕 立教大学, 文学部, 教授 (40260989)
才村 純 日本子ども家庭総合研究所, ソーシャルワーク研究担当部長
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Keywords | 子ども / 活性化 / 環境整備 / 都市環境 / 空間整備 / 社会システム / 成育環境 / 小学校 |
Research Abstract |
前年度の調査結果を踏まえ、全国42小学校を対象とした詳細かつ総合的な4種類の調査を5月から10月にかけて実施した。 調査1.クラス単位でのワークショップ-子どものあそび環境調査 調査2.児童へのアンケート-子どもの生活調査 調査3.保護者へのアンケート-子どもを取り巻く地域環境の現状調査 調査4.各種団体へのアンケート-PTA・町内会・子ども会等の活動状況調査 これらの調査によって各約3400サンプルを回収し、データ入力および集計作業を行った(現在も一部継続中)。 集計作業に並行して、調査対象校から6校を選出し、先行して分析を行った。特に本研究の重要な指標である心身の活性度を評価する指標について、その分析方法を検討した。具体的には子どものあそび空間・生活時間と心身の活性との関係、あそび環境の多様性と心身の活性との関係をテーマとし、データの取り扱い方法や問題点、今後の課題などの把握を試みた。その結果、心身の活性を評価する指標の妥当性を確認できたと同時に、個人レベルで分析を行うと、外あそび時間、また遊びの種類数や遊び集団の規模と心身の活性に重要な関係性が示唆された。しかし心身の活性に影響する要因として地域差(学校差)が明確にならず、地域差を評価する指標や地域をカテゴリー化する指標に問題点があることも推察できた。これらの検証や具体的な分析手法の確立が次年度の課題となる。そのため、膨大なデータの処理や分析結果の整理が効率的に行えるよう、ワーキンググループを組織し、次年度の研究体制を整えた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 高橋勇貴, 仙田満, 井上寿: "休み時間における小学校の屋外空間の利用特性"2002年度大会(北陸)学術講演梗概集 E-1(建築計画I). 23-24 (2002)
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[Publications] 山口健児, 仙田満, 井上寿: "小学校における異世代コミュニケーションの影響要因に関する研究"2002年度大会(北陸)学術講演梗概集 E-1(建築計画I). 33-34 (2002)
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[Publications] 益谷哲郎, 仙田満, 中山豊: "子どもの居場所における大人の認識に関する研究"2002年度大会(北陸)学術講演梗概集 E-1(建築計画I). 941-942 (2002)