2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13306014
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齊藤 誠一 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (70250503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向井 徹 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (60209971)
三浦 汀介 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (60002094)
飯田 浩二 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (40142707)
藤森 康澄 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助手 (40261341)
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Keywords | 多次元計画 / 可視化 / 音響調査 / 衛星観測 / スルメイカ / FMTネット / 曳航式トランスデューサ / リアルタイム型曳航式CTD計 |
Research Abstract |
本研究では,3周波型計量魚群探知機および曳航式トランスデューサを用いてスルメイカ資源を調査し,リアルタイム型曳航式CTD計により3次元海洋環境をモニタリングする。同時に,夜間可視画像よりスルメイカ漁船分布,海面温度画像より海面温度分布や海洋前線分布を調査することにより,スルメイカ漁場周辺における資源と環境との関係を多元的に解析する方法論を開発することを目的とする。 昨年英国より購入したリアルタイム型曳航式CTD計は、本体と船上機器との接続に不具合があったが、これが修理され、本格的に本計測器の利用を開始した。最初の調査海域は日本海として,2002年6月本学練習船うしお丸を用いて曳航実験を行った。対象魚をスルメイカにして、音響調査、現場データと夜間可視画像により得られた北海道周辺海域でスルメイカ漁船分布との比較解析を行った。この実験でリアルタイム型曳航式CTD計の計測可能範囲が明らかになった解析結果は,約10ノットで曳航して、約10メートルから約80メートルまでの水深で観測が可能であった。 さらに,2002年9月に、3周波型計量魚群探知機EK500と曳航型トランスデューサを用いて襟裳岬沖合海域のサンマ漁場において動物プランクトンとスルメイカの資源量分布調査を実施した。この時、釣具、表層移動型流し網などを用いてサンマの採集を実施したが、カタクチイワシが採集され、その生物測定情報を取得した。 ベーリング海における3次元観測実験は残念ながら時化のため実施できなかった。そこで、来年度もう一度実験をする予定である。
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Research Products
(13 results)
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[Publications] Sasaoka, K.: "Temporal and Spatial Variability of Chlorophyll a in the Subarctic Northwestern Pacific determined from Satellite and Ship Observations During 1997-1999"Deep-Sea Res. II. 49(24-25). 5557-5576 (2002)
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[Publications] Saitoh, S.: "A description of temporal and spatial variability in the Bering Sea spring phytoplankton blooms (1997-1999) using satellite multi-sensor remote sensing"Progress in Oceanography. 52(1-2). 131-146 (2002)
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[Publications] Mizobata, K.: "Bering Sea Cyclonic and Anticyclonic Eddies observed during summer 2000 and 2001"Progress in Oceanography. 52(1-2). 65-75 (2002)
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[Publications] 齊藤 誠一: "漁場環境としての物理環境のモニタリング"月刊海洋. 34・11. 762-766 (2002)
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[Publications] Iida, T.: "Temporal and spatial variability of coccolithophore blooms in Eastern Berinig Sea Shelf"Progress in Oceanography. 52(1-2). 165-175 (2002)
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[Publications] Shiomoto, A.: "Interannual variation in phytoplankton biomass in the Bering Sea basin in the 1990s"Progress in Oceanography. 57(1-2). 147-163 (2002)
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[Publications] 佐々木宏明: "衛星による植物ブランクトン分布と基礎生産量の観測"月刊海洋. 34(3). 182-190 (2002)
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[Publications] 松本千鶴: "オホーツク海南西部における春季ブルームの経年変化-衛星マルチセンサーリモートセンシングによるアプローチ"月刊海洋. 号外No.30. 145-151 (2002)
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[Publications] 桶川昌和: "人工衛星海色画像から見た黒潮続流と移行域のクロロフィル分布の動態"月刊海洋. 号外No.31. 203-208 (2002)
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[Publications] 齊藤誠一: "リモートセンシングと海洋GISの水産への応用"黒潮の資源海洋研究. 第3号. 1-5 (2002)
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[Publications] 伊藤 涼: "DMSP/OLS夜間可視画像が捉えた点灯漁船の分布から見た新日韓漁業協定の効果"写真計測とリモートセンシング. 41. 39-46 (2002)
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[Publications] Kim, S.-W.: "Spatial distribution of pigments concentration around the east Korean Warm Current region derived from satellite data-Satellite observation in May 1980-"J. Korean Fish. Soc.. 35(3). 265-272 (2002)
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[Publications] 金平祐介: "弛緩テンプレート照合による海表面流速度の推定"電子情報通信学会論文誌. (印刷中). (2003)