2001 Fiscal Year Annual Research Report
雨水ハーベスティングによる小規模潅漑スキームの最適設計・管理法に関する試験研究-試験スキームを西アフリカ(ガーナ)に構築して-
Project/Area Number |
13306018
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河地 利彦 京都大学, 農学研究科, 教授 (50026564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇波 耕一 京都大学, 農学研究科, 講師 (10283649)
間藤 徹 京都大学, 農学研究科, 助教授 (50157393)
青山 咸康 京都大学, 農学研究科, 教授 (20026561)
平松 研 京都大学, 農学研究科, 講師 (90271014)
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Keywords | 乾燥・半乾燥地域 / 小規模水資源開発 / マイクロダム / 雨水ハーベスティング / 灌漑 / 最適設計 / 最適管理 / アフリカ |
Research Abstract |
本研究は,現地(ガーナ大学農業研究所内)にマイクロダム及びその受益農地を新たに構築して,流出農業型雨水ハーベスティング(Rainwater Harvesting/R-H)による小規模灌漑スキームを構築する際のR-Hシステムの最適な計画,設計,管理方法,R-Hによる灌漑が農業生産力の増大に及ぼす効果と最適な作物生産体系の導出,さらにはスキームの構築が農村社会と環境に及ぼす影響について実証的に論究して,乾燥・半乾燥地域における水戦略オプションとしてのR-Hの持つ有効性を検証することを目的としている.本年度は,マイクロダム建設予定地に気象観測ロボットを設置して,雨量,湿度,地温,風速等の自動観測を開始した.併せて,マイクロダムの設計・計画に必要な現地調査を2回行い,地形測量,ボーリングによる土質調査,ダム建設資材の調査等を実施した.これらの結果に基づいて,流出解析により必要な余水吐容量の決定を行うとともに,最適なダム規模,ダム形式等を決定し,ダム本体及びその付帯構造物の基本設計を完了した.また,新たに展開する受益農地について,最適規模の決定,栽培作物の選定,要水量の推定等を行った.
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