2002 Fiscal Year Annual Research Report
獣医学教育の技本的改善の方法およびその具体化に関する研究
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13306024
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
徳力 幹彦 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60012001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 純三 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10003104)
種池 哲朗 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (30048110)
唐木 英明 東京大学, 大学院・農生命研究科, 教授 (60011912)
内藤 善久 岩手大学, 農学部, 教授 (40003785)
藤田 正一 北海道大学, 大学院・獣医研究科, 教授 (10143314)
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Keywords | 獣医学教育 / 教育改善 |
Research Abstract |
第1班(帯広大、北大、岩手大、東大、農工大、岐阜大、府大):帯広大、岩手大、農工大、岐阜大の4大学学長懇談会が5回ほど開かれ、獣医学教育の充実の必要性を確認している。これらの4大学は、現在、自助努力による獣医学教育改善を模索しており、岐阜大学のように、学内操作で講座増を実現した獣医学科もある。府大は、すでに54名の教員がいるが、増員を目指している。 第2班(鳥取大、山大、宮大、鹿大):4大学学長会議が2回、4大学農学部長会議が4回開催され、獣医学教育改善についての話し合いが行われた。鳥取大学と山口大学は、学長レベルでの話し合いも行われた。宮崎大学は九州大学に獣医学部を作るという運動を継続しているが、鹿児島大学は、自助努力を目指しており、教官ポスト2名の獣医学科への振り替えが行われた。 私立大学班(酪農学園大、北里大、日本獣医畜産大、麻布大、日大):これらの獣医学部・獣医学科は、それぞれ、臨床系教員の増員、研究室の再編成、臨床実習カリキュラムの改訂などを実施、ないし検討の段階にある。 各獣医学部・獣医学科の代表が、オーストラリア、ニュージーランド、スウェーデン、ベルギー、ドイツの大学の獣医学部を視察した。これらの視察から、各国はそれぞれ自国の環境に適した独自の獣医学教育を実施しており、獣医学教育の多様性を理解することができた。米国獣医師会から講師を呼んで、北米のアクレディテーションについて講演会を開催し、日本の獣医学部・獣医学科の進むべき方向に対する示唆が与えられた。文部省内に「国立大学における獣医学教育に関する協議会」が設置され、これまでに2回協議が行われた。 以上より、獣医学教育改善に関する抜本的改善はまだ具体化されていないが、ほとんどの大学が学長レベルでこの問題を検討しており、進行速度は遅いものの、獣医学教育改善に向けて着々進んできているということができる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Saito, M.・・・Tokuriki, M.・・・: "CT findings of intracranial blastomycosis in a dog"Vet. Radiol. Ultrasound. 43(1). 16-21 (2002)
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[Publications] Ozaki, H.・・・Karaki, H.: "Inhibitory mechanism of xestospongin-C on contraction and ion channels in the intestinal smooth muscle"Br. J. Pharmacol.. 137. 1207-1212 (2002)
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[Publications] Inoue, M.・・・Taneike, T.: "5-HT7 receptor-mediated relaxation of the oviduct in nonpregnant proestrus pigs"Europ. J. Pharmacol.. 461. 207-218 (2003)
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[Publications] Cruzana, M., ・・・Yamada.J.: "Imunohistochemical localization of inhibin subunits in the testis of the bull"Biomed. Res.. 20(5). 235-239 (2001)
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[Publications] Sato, J., ・・・Naito.Y.: "Association between changes in plasma calcium concentration and Plasma tartrate-resistant acid phosphatase activity in periparturient ・・・"J. Vet. Med. Sci.. 65. 291-298 (2001)
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[Publications] Komatsu, S.・・・Oka, T.: "Dietary vitamin B6 suppresses colon tumorigenesis, oxidative stress and nitric oxide production in azoxymethane-treated mice"J. Nutr. Sci. Vitaminol.. 48. 65-68 (2002)