2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13307056
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大山 喬史 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50064366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 芳文 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (20014144)
河野 正司 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50014098)
森本 俊文 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20028731)
古谷野 潔 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (50195872)
野首 孝祠 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80028753)
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Keywords | 知覚閾 / 識別閾 / 味覚 / 食物動態 / 床義歯 / 咬合高径 / 咬合挙上 / 感覚ニューロン |
Research Abstract |
本研究は欠損歯列の補綴処置の評価について,従来行われていた機能面よりも感覚面に主眼をおき,床義歯の形態,維持装置の配置等の設計様式が感覚に与える影響を分析し,新たな評価法を確立することを目的とする. 初年度は,触覚,味覚等の生理学的データを収集し,さらに床を装着した際の感覚の変化について分析した.また,その神経筋機構について動物実験より分析を進めた.触覚は健常者の口腔粘膜にて知覚閾をフォンフライ触毛,二点識別閾をデジタルノギスにて測定した.また2本のノズルから圧搾空気を噴出し,空気圧とノズル間距離をモニターできる計測器を試作して,知覚閾と識別閾の両者を同機器で計測できるよう工夫した. 次に健常歯列者に口蓋床を装着し,ピーナッツ咀嚼時の食物動態を節分法で分析した結果,ピーナッツの粉砕度は低下し,粉砕粒子の舌側への貯留率は高くなる傾向が認められた. さらに総義歯装着の高齢者を対象に,味覚と口腔内環境についてアンケートおよび対面調査を行った結果,唾液の分泌,上顎全部床義歯の装着が味覚に影響を与え,義歯による咀嚼機能の回復度および装着感が味覚と関連性のあることが示唆された. 一方,動物実験では生理的咬合高径を決めるメカニズム解明のため,モルモットに咬合挙上板を装着して臼歯を挺出させ経過観察した結果,1週間以内に元の高径に戻る傾向を示した. また,ラットを用いて口腔領域および消化管を支配する一次感覚ニューロンの電気生理学的特性を分析し,三叉神経節および迷走神経節状神経節ニューロンの分離培養のための手法と,神経伝達様式におけるカテキンの役割について解明した. 以上より,口腔環境の変化に対して口腔感覚が鋭敏に反応し,適応するメカニズムの一端が解明され,感覚と機能との間に密接な関連のあることが示唆された.
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Research Products
(12 results)
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[Publications] Kohno S, Matsuyama T, Medina R, Arai Y: "Functional-rhythmical coupling of head and mandibular movements"J Oral Rehabil. 28. 161-167 (2001)
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[Publications] Kohno S, Kohno T, NEDINA R U: "Rotational head motion concurrent to rhythmical mandibular opening movements"J Oral Rehabil. 28(2). 740-748 (2001)
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[Publications] 河野正司, 荒井良明, 澤田宏二: "歯のガイドと顎運動機能"新潟歯学会誌. 31(1). 1-8 (2001)
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[Publications] Homma, T., Hirai, K., Hara, Y., Katayama, Y.: "Tea catechin, (-)-epigallocatechin gallate, causes membrane depolarizations of myenteric neurons in the guinea-pig small interstine"Neuroscience Letters. 309. 93-96 (2001)
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[Publications] 片山芳文: "腸神経系からみた自律神経系(その1)"脳の科学. 23. 507-512 (2001)
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[Publications] 片山芳文: "腸神経系からみた自律神経系(その2)"脳の科学. 23. 595-599 (2001)
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[Publications] 古谷暢子, 池邉一典, 寺内美智子, 佐嶌英則, 小林園枝, 櫻根誠郎, 野首孝祠: "高齢者の味覚と口腔内状況に関するアンケート調査"補綴学会誌. 44 105回特別号. 51 (2001)
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[Publications] J.Nakajima, M.Hideshima, M.Takahashi, H.Taniguchi, T.Ohyama: "Study of Masticatory Mandibular Movements in Reference to Onomatopoetic Texture Words for Foods"J of Medical & Dental Sciences. 48(4). 121-130 (2001)
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[Publications] Andoh E, Kawano Y, Ajima H, Nozawa-Inoue K, Kohno S, Maeda T: "Expression of 25 kDa heat shock protein by synovial type B cells of the mouse temporomandibular joint"Archs Oral Biol. 46. 947-954 (2001)
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[Publications] 武正道代, 河野正司, 荒井良明, 澤田宏一, 小笠原正卓, 石田陽子: "食物取り込み時の大きさが開口量と頭部運動量に与える影響"顎機能誌. 8(1). 17-24 (2001)
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[Publications] 豊岡英一, 田中みか子, 河野正司, 小澤英浩, 江尻貞一: "対合歯喪失後のラット歯槽骨の変化とエストロゲン欠乏の影響-マイクロフォーカスX線CT左用いた検索-"日骨形態誌. (2001)
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[Publications] Rahman MD M, Kohno S, Sawada K, Arai Y: "Head position affects the antero-posterior location of tapping points"J Jpn Soc Stomatognathic Funct. 8. 1-6 (2001)