2001 Fiscal Year Annual Research Report
若年者における歯周炎の予防システム構築のための総合的研究
Project/Area Number |
13307060
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
長谷川 紘司 昭和大学, 歯学部, 教授 (70014024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 達次 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80192251)
栗原 英見 広島大学, 歯学部, 教授 (40161765)
安孫子 宣光 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050086)
米田 栄吉 東北大学, 歯学部, 助教授 (80108547)
吉江 弘正 新潟大学, 歯学部, 教授 (20143787)
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Keywords | 若年者 / 歯周炎 / 発症前診断 / リスク因子 / スクリーニングシステム / 疫学的研究 / 歯周病罹患状況 / 歯周病予防治療薬 |
Research Abstract |
本年度は、研究責任者および各研究分担者が以下に示す研究テーマで個別研究を行い、データの集積を開始している。主たる研究結果を以下に示す。 長谷川:『学齢期の歯周病罹患状況とその細菌学的背景』経年的な歯周病罹患者率の増加と重症化。P.i, B.f, C. rが関連。北村:『若年者における歯周病の臨床的変化と細菌との関係』歯周病の経年的な悪化にP.gが関連。栗原:『若年者における歯周病の診断/予後判定のためのスクリーニング法』臨床的診査結果とIgA抗体価(A.a, P.g)上昇あるいは好中球機能の低下は正の相関。申:『抗菌剤洗口がEOP、AP患者の歯肉縁下細菌叢に及ぼす効果』浅いポケットとA.a、深いポケットとP.g, B.fは正の相関。高柴:『EOPとAPとの鑑別法』P.i, P.gおよび血中抗体価(A.a, P.g)は鑑別のマーカーとなる。内藤:『学齢期における歯周炎早期発見のための効果的なスクリーニング法』CPIコード3以上でアタッチメントロスが生じている者僅かに存在するが歯槽骨吸収はない。EOPの検出率極めて低い。古市:『抗菌剤/抗炎症剤含有歯磨剤/洗口剤を用いた若年者における歯周炎の予防および管理』現在研究計画中。安孫子:『病原性細菌に対する受動免疫療法とヒト型モノクローナル抗体の開発』P.gの歯周組織への定着を阻止するペプチドコンポーネントワクチンやモノクローナル抗体を作製。DNA microarrayを応用した歯周病のリスク診断法を開発中。大島:『改良抗体法唾液潜血試験紙を用いた歯周疾患のスクリーニング法』従来法より簡便で特異度、陽性的中率が向上。臨床的診査結果と唾液中HGF量は正の相関。西原:『A.aの菌体成分の骨吸収活性発現機構』RANKLに対するヒト型モノクローナル抗体作成中。A.a CDTの骨吸収作用の解析中。米田:『若年者におけるブラッシングの予防効果』CPITNスコアー増齢と共に増加。CPIコード3/4は最近減少傾向。トータルCPITNスコアー10-14の者を対象にブラッシングの効果を確認。吉江:『FcγR遺伝子型解析による若年者ハイリスク集団の特定』EOP患者(35歳以下)と高度歯周疾患罹患高齢者(70歳以上)ではFcIIIbNAII遺伝子型が関連。
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