2001 Fiscal Year Annual Research Report
知的障害児と健常児のコミュニケーションを促進するための情報マティリアルの開発
Project/Area Number |
13308012
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中林 稔尭 神戸大学, 発達科学部, 教授 (50164265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
高橋 正 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (30179494)
岸本 肇 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80030592)
出口 博章 神戸大学, 発達科学部, 助手 (90324897)
辰己 丈夫 神戸大学, 発達科学部, 講師 (70257195)
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Keywords | 知的障害 / コミュニケーション / IT(情報技術) / テレビ会議 |
Research Abstract |
1.附属養護学校と附属明石校園間におけるテレビ会議システムの構築(中林、岸本、稲垣、辰己、伊藤) 双方向テレビ会議システムを発達科学部、附属養護学校、附属明石校園間に構築するため、既設の情報ネットワーク専用回線を利用し、実験を行った。機器はポリコム社のView Station,ルーティングSW、プロジェクターなどを導入した。発達科学部と附属養護学校間での実験では映像、音声、遠隔性に優れた結果を得た。専用回線について現在の1.5Mbpsを次年度には10Mbpsに容量を増設し、附属明石校園に子機を設置して多地点テレビ会議を可能とする。さらに、同校から距離がある附属住吉校をも含めたネットワークシステムの構築を検討したい。 2.その他 (1)インターネット接続のセキュリティ確立(高橋、出口):現状のセキュリティ技術を複合的に用いることにより、セキュリティの向上をはかることが可能であることを明らかにした。 (2)先進諸外国の調査(岸本、辰己、伊藤):知的障害児(者)を対象としたIT利用の調査をドイツ、イギリス、アメリカの大学研究室を訪問し、自閉症を含む知的障害児に適用可能なコミュニケーション・シンボル、インターフェースの開発、技術について最新の情報を収集した。 (3)情報ツール・マティリアルの有効性の検討(中林、稲垣、辰己、伊藤):附属養護学校において、パソコン等IT機器の整備を行い、児童生徒が市販の教育用ソフトウエアを利用し、その有効性の検証を行う(継続)。 (4)コミュニケーションを促進するための音声入力ソフトの実験と検討を行い、その課題を明らかにした。 3.今後の研究の展開 情報マティリアル開発の基礎研究として、自閉症、学習障害、軽度知的障害等、軽度発達障害児を対象にアイカメラを導入して検査を実施し、眼球運動や視覚的情報処理について心理生理学レベルでデータを収集する。
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